

ウィペットはなぜ他犬種より圧倒的に速く走れるの?

サイトハウンドの“見て追う能力”はどんな進化から生まれたの?

ウィペットの走りはどうしてあんなにしなやかで美しいの?

ルアーコーシングで速い子と遅い子の差はどこに現れるの?

ウィペットの体型にはどんな意味があるの?

速い走りを維持するためのケアは何が必要?
こんな疑問・悩みを解決します。
1.ウィペットが“速い犬”として進化した理由
2.スピードを生むウィペット特有の身体構造
3.背骨・関節・腱がつくる“バネの走り”の仕組み
4.短距離スプリンターを支える生理学的能力
5.ウィペット独自の走行フォーム:ダブルサスペンションギャロップ
6.日常ケア・トレーニングに活かせる速さの科学
この記事では、ウィペットがなぜ驚くほど速く走れるのか。進化・骨格・筋肉・走法の秘密から、あなたが愛犬の走りをもっと深く理解できるお手伝いを紹介していきます。
記事を読み終えた時に、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

ウィペットはなぜ“速さ”に特化した犬なのか?【記事全体の結論】
短距離スプリンターとして進化した犬種
ウィペットは生まれながらのスプリンターです。
もともと小型獣(ウサギなど)を追うためにブリーディングされ、「短距離で最大スピードを発揮する能力」 が代々選択されてきました。
速さを生む「骨格・筋肉・心肺」の総合力
流線型の体・深い胸・しなやかな背骨・強力な筋群。
これらはすべて“速く走るための道具”のように進化しています。
走行フォームの特性(ダブルサスペンションギャロップ)
ウィペットが高速で走れる最大の理由がこれ。
2回の空中相を持つ特別なギャロップで、地面に触れる時間が極端に短く、失速しにくいのが特徴です。
視覚追跡能力と本能の強さ
動くものへの反応、ライン取りの上手さ、集中力の高さ。
これも速さを支える重要な要素です。
ローツェウィペットは動くものに対する執着がすごいんだよ!
サイトハウンドの進化:なぜ“視覚で獲物を追う犬”になったのか
起源:中東〜中央アジアの広大な平原での狩猟文化
サイトハウンドのルーツは砂漠や草原地帯。
障害物が少なく、広く見渡せる地形では “視覚で獲物を追う能力” が重要でした。
嗅覚追跡犬とは異なる役割(サイト vs セント)
- セントハウンド:においで追跡(ビーグル・セントハウンド)
- サイトハウンド:目で追跡(ウィペット・グレイハウンド・サルーキ)
役割が違うと進化も違います。
サイトハウンドは視覚・脚力・瞬発力が強化されていきました。
直線的なスピードと瞬発力が求められた理由
逃げる獲物を一気に追いつき、捕らえる必要があったため、“速く・短距離で・急加速できる身体” が選ばれてきました。
長い歴史で選択されてきた身体能力
何世代にも渡り、「より速い犬」「より反応が良い犬」「より跳躍力がある犬」が残され、今のウィペットの形になっています。
ローツェウィペットの中で特に速い子は、100mを6.2秒台で走るんだよ!
形態学①:ウィペットの「空気抵抗を最小化する身体構造」
流線型の頭部・細いマズル
空気抵抗が少ない形状で、ハイスピード時のブレーキ要素が少ない。
長くしなやかな首
頭部と前肢の動きを滑らかにつなぎ、ストライドを最大化します。
深い胸と巻き上がった腹部ライン
深い胸は肺と心臓を収めるための容積拡大量です。
腹の巻き上がりは、走行時の脚の可動域を広げてくれます。
長い四肢とスラリとした足先
長さはストライド長に直結。
足先は接地時間を減らし、地面に“引っかからない”構造です。
大型サイトハウンドとの比較(ボルゾイ・サルーキなど)
- 大型種は中距離に優れる
- ウィペットは、“小型で軽い=加速が速い”
短距離の爆発力ではウィペットが有利です。
ローツェ100mぐらいの短い距離だったら、犬界最速のグレイハウンドよりもウィペットの方が速いかもよ!?
形態学②:背骨・関節・腱がつくる“バネのような走り”
S字カーブの脊椎と走行時の伸展・収縮
ウィペットの背は、走ると
- 丸く畳むフェーズ(収縮)
- 大きく伸ばすフェーズ(伸展)
を繰り返すため、全身が巨大なバネのように機能します。
肩・股関節の可動域の広さ
ストライドを最大化する重要ポイント。
可動域が狭い犬は“跳ねるような走り”ができません。
弾むような腱(筋腱複合体)の仕組み
筋肉だけでなく、腱や靭帯がエネルギーを蓄えて“跳ね返す”。
効率的で疲れにくく、爆発力を維持できます。
地面に触れている時間が短い理由
筋腱の反応速度が非常に速く、離地 → 空中相 → 着地 → 反発 のサイクルが高速で回るため。
ローツェバネのような走りを出来るのは、ウィペットの才能なんだね!
生理学:速筋・心肺機能が作り出す“短距離爆発力”
速筋線維 Type IIb の多さと瞬発力
ウィペットは短距離ランナーに多い IIb線維(高速収縮型) が豊富。
だから“初速”がとにかく速い。
大きな心臓・肺が生む酸素供給能力
深い胸に収まる大容量の肺と心臓が、一瞬で大量の酸素を全身へ送り込みます。
高効率なエネルギー代謝
短距離では
- ATP-PC系
- 解糖系
を高速で利用し、瞬発的エネルギーを生みます。
ミオスタチン遺伝子と筋量
ウィペットには、ショータイプとレーシングタイプのふたつのタイプが存在します。
レーシングタイプにはM/m(ヘテロ)や希少なM/M(ダブルミューテーション)の個体が存在し、筋発達能力が高いことが知られています。
ローツェショータイプとレーシングタイプについて詳しく書いてる記事があるからよかったら見てね!
走行バイオメカニクス:ウィペットだけが持つ“二重の空中相”
ダブルサスペンションギャロップとは何か
- 伸展時
- 収縮時
この2回、完全に空中へ浮く瞬間があります。
通常の犬より空中時間が長い=減速が少ない。
ストライド長 × ピッチの黄金バランス
ウィペットは
- ストライドが長い(背骨+脚の長さ)
- ピッチが速い(神経系のスピード)
どちらも高いレベルで成立しています。
体幹の安定と“ブレの少ない走り”
頭・背中・腰の連動がスムーズで、水平線がブレないためエネルギー効率が非常に高い。
視覚追跡能力とライン取りの上手さ
オーバルコースのルアーコーシングでは、ルアーの動きを予測して“最短ライン”を取れる能力も速さに直結します。
ローツェJRCの本拠地のある秋田県三種町には、日本国内唯一のルアーコーシング専用常設コース【Supersonic Racing Park】があるんだよ!
Supersonic Racing Parkで走ってきた時の記事もあるからよかったら見てね!
他犬種との比較でわかるウィペットの特異性
牧羊犬(ボーダーコリー)との違い:持久型 vs 瞬発型
- ボーダー:長時間の作業+持久力
- ウィペット:瞬発力と最高速
筋肉の構成も走法もまったく違います。
大型サイトハウンドとの違い:短距離特化 vs 中長距離特化
サルーキ・ボルゾイは中距離向き。
ウィペットは小型・軽量=加速力と反応速度が圧倒的。
地面との接地感・ピッチ・反応速度の比較
ウィペットは軽い分、接地時間が非常に短く、“小さなロスが積み重ならない走り”ができます。
ローツェルアーコーシング会場で見ていると、他のサイトハウンドの犬種より、ウィペットの方が速い子が多いよ!
この身体能力をどう活かす?日常ケアとトレーニングへの応用
体幹トレーニング
- バランスディスク
- 低負荷のコアワーク
体の安定=スピードの土台。
柔軟性を高めるマッサージ
背骨・ハムストリングス・腸腰筋は特に重要。
柔軟性は“ストライド長=速さ”に直結。
アップ・クールダウンの重要性
神経系と筋肉が温まるとパフォーマンスは数%変わります。
レース後のクールダウンは怪我予防の鍵。
爆発力を維持する食事
- 良質な動物性タンパク質
- 適度な脂質
- アミノ酸(BCAA・グルタミン)
は短距離犬の必須栄養。
休息・睡眠は“能力の一部”である
スプリンター型の犬にとって、“休む力”はパフォーマンスの重要要素です。
ローツェルアーコーシングのパフォーマンスケアについて詳しく書いてる記事があるからよかったら見てね!
まとめ:ウィペットの速さは“科学的な必然”だった

ウィペットがこれほどまでに速く、美しく走れるのは偶然ではなく、サイトハウンドとしての進化、空気抵抗を最小限に抑える身体構造、背骨や関節・腱がつくるしなやかなバネ、短距離スプリンターに特化した筋肉と心肺機能、そしてダブルサスペンションギャロップという独自の走法がすべて組み合わさった結果です。
これらの特性を理解することで、ウィペットの走りの魅力をより深く味わえるだけでなく、ルアーコーシングや日常トレーニングで能力を最大限に引き出すためのケアや体づくりにもつながります。
ウィペットが速い理由・サイトハウンドの特徴・走り方の仕組み・骨格構造 といった知識を知ることは、愛犬の健康管理をより正確に行うための大きなヒントになるでしょう。
正しい知識で、愛犬の最速を引き出してあげてください。
あなたの愛犬が健康に暮らし、あなたと一緒に最高の思い出ができることを願っています。
ローツェ最後まで読んでいただきありがとうございました。
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