

このしぐさって何を意味しているの?

うちの子は今、どんな気持ちでいるんだろう?

怖がっているのか、嬉しいのか判断できない…

しっぽを振っていれば嬉しいって本当?

あくびや舌なめずりってストレスなの?

前足を舐めるのは甘え?それとも問題?
こんな疑問・悩みを解決します。
1.犬のボディーランゲージとは?感情を読み取るための基本理解
2.部位別で読む:目・耳・しっぽ・口・姿勢・動作のサイン
3.ストレスサインとカーミングシグナルを正しく見抜く方法
4.前足を舐める行動の本当の理由と見分け方
5.ウィペット/サイトハウンド特有のボディーランゲージ
6.状況別・ストレスレベル別の正しい対応とケア方法
この記事では、愛犬のしぐさが“何を伝えているのか”を正しく読み取り、ストレス・不安・喜びを見逃さずに理解できるようになるための、犬のボディーランゲージを紹介していきます。
記事を読み終えた時に、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

犬のボディーランゲージとは?まずは全体像を理解する
犬にとって「体の動き」は言葉そのもの
私たちは言葉で会話しますが、犬は
- 目つき
- 耳の向き
- しっぽの位置と動き
- 口・舌の状態
- 体の姿勢・重心
- 歩き方や動きの速さ
など、全身を使って感情や気分を伝えています。
同じ「しっぽを振る」でも、
- 嬉しい
- 緊張している
- 相手を警戒している
など、意味がまったく違う場合があります。
だからこそ、表面だけではなく“文脈”と“組み合わせ”で読むことが大切です。
ボディランゲージを読む「3つの鉄則」
鉄則①:単発のサインで決めつけない
よくある誤解が、
- しっぽを振っている=嬉しい
- お腹を見せる=服従している
という「単発サイン=1つの意味」決めつけです。
本当は、
- 目は柔らかいか・固いか
- 口は開いているか・閉じているか
- 耳は前か後ろか
- 姿勢は前のめりか・引き気味か
などをセットで見て「パターン」として読み取る必要があります。
鉄則②:状況(コンテキスト)で意味が変わる
同じ「あくび」でも、
- 夜、ソファでくつろぎ中 → 眠い・リラックス
- 動物病院の待合室 → 緊張・不安
- トレーニング中に何度も出る → 難しくて頭がパンクしそう
というように、環境やタイミングによって意味が変わります。
「どこで・何をしているときに」そのサインが出たのか、必ずセットで考えましょう。
鉄則③:その子の「いつもの状態」を知っておく
- もともとしっぽが低めの犬種(ウィペットなど)
- 生まれつきキリッとした目つきの子
- 耳が寝て見えるのがデフォルトの子
犬にも「その子なりの普通」があります。
ふだんのリラックス状態をよく観察しておくと、「いつもと違う」「今日はちょっと固い」など、小さな変化に気付きやすくなります。
ローツェ愛犬をよく観察することがスタートラインだね!
部位別で読む 犬のボディーランゲージ
ここからは、目・耳・しっぽ・口・姿勢・動作 の順に、代表的なサインを詳しく見ていきます。
目(Eye):犬の“本音”が一番出る場所
柔らかい目:安心・信頼・ごきげん
- まぶたが少し下がっている
- 黒目がまんまる or やや大きめ
- 目の周りの筋肉がふわっとしている
この状態のとき、犬はリラックスしていて、その場に安心感を持っていることが多いです。
飼い主を見つめる目が柔らかいときは、信頼・愛着の表れでもあります。
目を見開く・白目(ホエールアイ)が見える:恐怖・強い警戒
- 黒目の横に白目がチラッと見える
- 顔の向きと視線の向きがズレている
これは恐怖や強いストレスを感じているサインです。
相手や物に近づきたくない、でも完全に逃げられないときに出やすく、警告の前段階とも言えます。
じっと固く見つめる:警告・判断中
- まばたきが少ない
- 顔も体も対象の方向に向く
「次にどうするか」を真剣に考えている状態です。
この時に距離が近すぎると、犬同士のトラブルに発展しやすいので要注意です。
耳(Ear):注意・不安・甘えを映すアンテナ
前にピンと立つ:興味・警戒・狩猟モード
- 音や物に集中している
- ハンティング本能が刺激されている
新しい音や動く物、知らない犬に対してよく見られるサインです。
斜め横〜少し後ろ:迷い・様子見
- 完全に怖いわけでも、完全に楽しいわけでもない
- 「様子を見ている」「まだ決めかねている」状態
ここで無理に近づけたり触ったりすると、一気に不安側に傾くことがあります。
ペタッと後ろ+体が小さくなる:強い不安・恐怖
耳がしっかり後ろに倒れ、背中も丸まっている場合、
犬はかなり強いストレス・恐怖を感じています。
ウィペットなど耳の形が変わりやすい犬種では、耳だけでなく目としっぽも要チェックです。
しっぽ(Tail):感情の強さを示す“メーター”
ゆったり低く振る:落ち着いたリラックス
- しっぽの位置は体のラインより少し下
- 振り方がゆっくり
安心できる場所、信頼している人と一緒にいるときによく見られます。
高く上げて固まる or 小刻みに振る:興奮・緊張
- ピンと高く上がったまま止まる
- その状態で小刻みに振る
これは感情が大きく動いている状態で、嬉しさ・興奮・警戒・攻撃準備などが含まれます。
目や口の緊張とセットになっている場合は、警戒寄りと考えた方が安全です。
しっぽをお腹側に巻き込む:怖い・やめてほしい
- 後ろ脚の間にしっぽを挟む
- 背中も丸くなっている
明らかな恐怖・強い不安のサインです。
この状態が長く続く環境(ドッグラン・トレーニング・生活環境)は、見直しが必要です。
口・舌(Mouth):緊張と安心のスイッチ
口が軽く開いて舌が自然に出ている:ごきげん&クールダウン
運動後にハァハァしながらも表情が柔らかいときは、心地よい疲労とリラックスのサインです。
口がきゅっと閉じる:我慢・緊張
- さっきまで口が開いていたのに、急に閉じる
- 目や耳も少し固くなる
「ちょっと嫌だけど我慢してる」という状態で出やすいサインです。
写真撮影や、じっと抱っこされているときにもよく見られます。
舌なめずり(ぺろっ):セルフカーミング
- 自分の鼻先や口を素早く舐める
- 緊張している場面でよく出る
これは自分を落ち着かせるためのカーミングシグナルです。
怒られたあと、知らない犬が近づいてきたときなどに多く見られます。
体の姿勢・重心(Posture):近づきたい?離れたい?
重心が前:興味・自信・威嚇
- 足を踏ん張って前に体重が乗っている
- 目線も対象にまっすぐ
興味・自信・威嚇、いずれかの感情が強い状態です。
ルアーやボール、他犬への強い興味のときに出やすく、そのまま突進につながることもあります。
重心が後ろ:不安・距離を取りたい
- 上半身は向いているが、足は一歩引いている
- しっぽがやや下がることも多い
「見たいけど怖い」「完全には近づきたくない」という混ざった感情です。
フリーズ(固まる):とても重要な危険サイン
- 急に動きが止まる
- 目だけが動く or 見開く
- 呼びかけに反応しにくくなる
これは高いストレスや恐怖を感じているときの「沈黙のNO」です。
噛みつきなどのトラブルの一歩手前で出ていることも多いため、最優先で環境を変えてあげたいサインです。
動き方(Motion):速さ・滑らかさで感情を読む
動きがふわっとなめらか:余裕あり
- 歩き方がスムーズ
- 向きを変える時も急ではない
心に余裕があるときの動き方です。
動きがカクカク・ぎこちない:緊張・迷い
- その場を離れたいが、どうしていいか分からない
- 物理的にも心理的にも「行き場を探している」状態
急な突進・スイッチON:興奮のピーク
- 何かを見た瞬間に全身が一気に前へ
- リードが強く張る
興奮・狩猟欲求・恐怖からの攻撃反応など、感情が爆発した状態です。
この段階に入る前に、もっと早いサインで気付いてあげることが理想です。
ローツェボディーランゲージには、目・耳・しっぽ・口・姿勢・動作とかいっぱいあって覚えるのが大変だけど、愛犬の様子を見てるとだいたいわかってくるよ!
ストレスサインとカーミングシグナルを見抜く
代表的なストレスサイン一覧
犬がストレスを感じているときによく出るサインは、次のようなものです。
- 舌なめずり
- あくび(眠くない状況で)
- しっぽを下げる・動きが止まる
- 耳が後ろに倒れる
- 体を小さくする
- 体をブルブル震わせる(緊張のリセット)
- 匂い嗅ぎに没頭する
- 飼い主の後ろに隠れようとする
これらが短時間に複数重なっているときは「その状況がかなり負担になっている」と考えましょう。
カーミングシグナルとは?犬の「平和の言語」
カーミングシグナルは、犬が
- 自分を落ち着かせる
- 相手を落ち着かせる
- 争いを避ける
ために使う**“平和のしぐさ”**です。
代表的なものは、
- 視線をそらす
- あくびをする
- からだを横に向ける・背中を向ける
- ゆっくり動く
- 地面の匂いを嗅ぐ
- その場に座る/伏せる
など。「ケンカしたくないよ」「落ち着こう」というメッセージだと受け取ってあげましょう。
ストレスレベルの階段(0〜4)で考える
犬のストレスを「レベル0〜4」の階段としてイメージすると、行動の意味が整理しやすくなります。
レベル0:完全リラックス
- 柔らかい目
- ゆるく開いた口
- 自然な耳としっぽの位置
- 動きがふわっと柔らかい
レベル1:軽い刺激・集中
- 音や匂いの方向を見る
- 耳が少し動く
- 姿勢がややシャキッとする
トレーニングに最適なゾーンです。
レベル2:中程度のストレス・迷い
- 舌なめずり
- あくび
- 匂い嗅ぎが増える
- そわそわと落ち着きがない
ここで難しすぎる要求を続けると、負担になりやすい段階です。
レベル3:高ストレス・限界手前
- 体が固まる(フリーズ)
- しっぽが止まる/下がる
- 目が見開く or ツンとした視線
- 呼びかけに反応しにくくなる
この段階では、その場から離れたり、状況自体をリセットしてあげることが大切です。
レベル4:レッドゾーン(攻撃・パニック)
- 歯を見せる
- 唸り・吠え
- 噛もうとする
- 暴れて制御が利かない
ここまで行く前に、レベル2〜3のサインで気付いてあげられるかどうかがとても重要です。
ローツェ私はどのわんちゃんにも友好的だから、ルアーコーシングの会場ではトラブルになったことがないよ!
前足を舐めるしぐさの意味を深掘り
「前足を舐める」のは、ただのクセではなく、立派なボディーランゲージのひとつです。
心のサイン:セルフカーミング・退屈・甘え
軽いストレス・不安のセルフカーミング
- 叱られた後
- 知らない人や犬が近くにいるとき
- 病院や車内など緊張する場所
こんなときの前足舐めは、自分を落ち着かせるための行動であることが多いです。
退屈・刺激不足
- 散歩や運動が足りていない
- 留守番が長い
- やることがなく、時間を持て余している
この場合、前足舐めは「暇つぶし」の意味を持ちます。
運動量や知育玩具の活用など、生活全体の見直しのサインにもなります。
甘え・かまってアピール
- 飼い主をチラチラ見ながら舐める
- 呼びかけるとすぐやめる
- 表情や耳・しっぽはリラックス
このようなときは、構ってほしい・甘えたいサインとして学習された行動の可能性が高いです。
体のサイン:痛み・違和感・かゆみ
ケガ・違和感・関節の痛み
- 同じ足ばかり繰り返し舐める
- 舐めた部分が赤い・湿っている
- 歩き方がぎこちない
これは体のどこかに違和感や痛みがある可能性があります。
肉球のひび割れ、小さなトゲ・芝、関節の痛みなども含まれます。
アレルギーや皮膚トラブルによるかゆみ
- 足以外(顔・脇・お腹など)もかゆがる
- 季節によって悪化する
- 散歩コースの草や花粉と関係していそう
この場合は、獣医師に相談したり、生活環境・食事・散歩コースを見直す必要があります。
心と体のサインの見分け方
心のサインの可能性が高いパターン
- 舐める足が毎回違う
- 短時間でやめる
- 人前でだけやる
- 緊張する場面に限って出る
- 声かけでスッとやめる
体のサインの可能性が高いパターン
- 同じ足・同じ場所を集中的に舐める
- なかなかやめない
- 赤み・腫れ・脱毛がある
- 歩き方に異変がある
- 夜も気にしている
どちらにしても、「前足舐めが増えてきた」「強くなってきた」と感じたら、生活や体調の見直しのサインとして受け止めるのがおすすめです。
ローツェ私はよくお留守番の時にひとりで退屈だから、前足をペロペロ舐めちゃうよ!
ウィペット/サイトハウンド特有のボディーランゲージ
ウィペットやサイトハウンドは、声で主張する前に体のサインを出すことが多い犬種です。
ここでは、その特徴的なパターンをまとめます。
静かな「NOサイン」を見逃さない
- 目だけ泳ぐ
- 耳がほんの少し後ろへ倒れる
- 一瞬だけフリーズしてすぐ動き出す
- その場からさりげなく離れる
こうした“控えめなサイン”は、「今ちょっとしんどい」「距離を置きたい」というメッセージであることが多いです。
嬉しいときは全身で分かりやすく
逆に嬉しいときは、とても分かりやすいボディランが出ます。
- 体をくねくねさせる
- お尻をフリフリしながら近づいてくる
- お尻を向けて座る(信頼のサイン)
- 飼い主の手の下に鼻を突っ込む
動きが大きくて柔らかいのがポイントです。
ルアーコーシング・走る前の興奮サイン
- 前足で地面をカリカリする
- 小さくジャンプを繰り返す
- その場で方向転換を何度もする
- 前のめり&しっぽが上向きで高速
これは「早く走りたい!」という高いモチベーションのサインです。
同時に興奮レベルも上がっているので、スタート前後の安全管理や合図の一貫性が大切になります。
ローツェ私はルアーコーシングのスタート前には大興奮だよ!
飼い主はどう対応すべき?シーン別リアクション
軽いストレス・カーミングシグナルが出たとき
- 距離を少し取る
- トレーニングの難易度を下げる
- 成功しやすい課題を出して、褒めて終わる
犬が自分で「落ち着こう」としている段階なので、それを応援するような環境づくりを意識しましょう。
中〜高ストレス(レベル2〜3)のとき
- その場からいったん離れる
- 他の犬との接触をやめる
- 飼い主の足元やケージなど“安心基地”に戻れる選択肢を作る
この段階で無理をさせると、「この状況=いつも辛い」と覚えてしまうことがあります。
“引き際を見極める力”は、良い経験を積ませる上でとても大事なスキルです。
レッドゾーンを避けるための環境づくり
- 苦手なシチュエーションをメモしておく
(例:特定の犬種、狭い空間、混雑したランなど) - 無理に「慣れさせよう」としない
- 小さな成功体験(落ち着いていられた・距離が保てた)を積み重ねる
- 飼い主自身がボディランゲージを理解し、早めにサインをキャッチする
犬が「この人は、ちゃんと自分の気持ちを分かってくれる」と感じるほど、信頼関係も深まり、問題行動も起こりにくくなります。
ローツェ私は特定のひとつのドッグランが超苦手で、行くと走らないから行くのをやめたよ!
苦手を無理に克服さそうとするとトラウマになる可能性があるから注意してね!
まとめ|ボディーランゲージを理解することは、最高の思いやり

犬のボディーランゲージを理解することは、愛犬とのコミュニケーションを深めるための最も重要なステップです。
しっぽの動きや耳の向き、目の表情、姿勢、そして前足を舐める行動など、すべてのしぐさには明確な意味があり、そこには“犬の本音”が隠れています。
これらのサインを正しく読み取れるようになると、犬のストレスや不安に早く気付けるだけでなく、ドッグランでのトラブル予防や、ウィペットのような繊細な犬種のメンタルケアにも大きく役立ちます。
本記事で紹介したボディーランゲージの基礎知識・ストレスサイン・カーミングシグナル・犬種特性の読み取り方を、ぜひ日常の観察やトレーニングに活かしてみてください。
あなたの愛犬が健康に暮らし、あなたと一緒に最高の思い出ができることを願っています。
ローツェ最後まで読んでいただきありがとうございました。
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