

走ったあと、ただごはんをあげているだけで本当に足りているの?

筋肉をつけたいのに、もしかして筋分解してしまっているのでは…?

生肉・ドライ・サプリ、どれも良いって聞くけど“どう組み合わせるのが正解?

“速い吸収”と“長時間持続”を同時に狙えるって本当?理論的にどう成り立ってるの?

どの栄養をいつ入れるべきなの?

少量で効かせる運用と、入れすぎリスクの境界を知りたい
こんな疑問・悩みを解決します。
1.走ったあとに起こる「筋分解と回復の分岐点」を理解する
2.「アミノ酸の波」をデザインするという新しい発想
3.生肉+パパインで作る“速い波”と、その科学的役割
4.ドライフード・脂質・納豆で“緩やかな波”を持続させる設計
5.アミノペッツで「トレ後のスタートダッシュ」を最適化する
6.感覚から“設計”へ――筋肉を守る実践的リカバリープロトコル
この記事では、「走ったあと何を食べさせるか」ではなく“アミノ酸の波をどう設計するか”で筋分解を抑え、筋合成に有利な回復を戦略的に組み合わせを紹介していきます。
記事を読み終えた時に、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

なぜ「アミノ酸の波」を意識すると筋肉が守れるのか
スポーツドッグやよく走る犬のコンディションを考えるとき、キーワードになるのが 「血中アミノ酸のカーブ(=波)」 です。
運動後の身体では、
- 筋肉が微細損傷している
- エネルギーを使い切っている
- ストレスホルモン(コルチゾール)がやや高め
→ 放っておくと 筋分解(カタボリック)側に傾きやすい状態
ここで重要なのが、
- どれだけ早くアミノ酸を血中に届けられるか(立ち上がりの速さ)
- その後どれだけ長く、血中アミノ酸を一定以上保てるか(波の持続時間)
この 2つのバランスで「筋分解 ↔ 筋合成」の勝敗が変わる と考えてOKです。
- 早くアミノ酸が立ち上がる → 筋合成スイッチが入りやすい
- 供給が長時間続く → 次の食事まで筋分解に傾きにくい
「速い波」と「緩やかな波」を重ねて作る
という発想は、スポーツ栄養の視点から見てもかなり本質的な考え方 です。
ローツェアミノ酸をうまくコントロールできるとメリットがいっぱいあるよ!
生肉+パパインで作る「速いアミノ酸の波」
パパインとは何をしている酵素なのか?
パパインは、未熟なパパイヤに多く含まれる タンパク質分解酵素(プロテアーゼ) です。
- 筋肉(肉)のタンパク質を ペプチドやアミノ酸へ細かく切り刻む
- 料理の世界では、肉を柔らかくする目的 でも使われます
生肉にパパインをトッピングすると、
- 胃に入る前後から、肉の表面のタンパク質が「事前分解」され始める
- 胃酸・膵酵素・腸のペプチダーゼが仕事を始めたときには
すでにある程度ほぐれた状態のタンパク質 がそこにある
結果として、
- 生肉単体よりも“消化開始ライン”が前倒しされる
- アミノ酸の立ち上がりが、やや早く・スムーズになりやすい
という意味で、「速い波」のブースターとして働きます。
生肉が「速い波」になりやすい理由
生肉(特に脂肪少なめの赤身肉)は、
- タンパク質が熱変性していない
- 加工・圧縮・膨化などが行われていない
- 炭水化物やでんぷんの“マトリックス”に閉じ込められていない
という特徴があり、消化酵素にとって かなり素直な素材 です。
そこにパパインが乗ることで、
- 「構造が単純な素材」
- 「事前分解済みペプチド」
という “消化しやすさの二段構え” ができるため、
トレ後数十分~数時間の“前半のアミノ酸波”をしっかり立ち上げる担当
として非常に優秀なポジションを担います。
よくある誤解
誤解①「パパインをかければ筋分解が止まる」
パパインはあくまで 「消化を助ける酵素」 です。
- 筋肉の分解を直接止める薬ではない
- 筋合成スイッチ(mTORなど)を直接オンにするわけでもない
主役はあくまで:
- 1日の総タンパク質量(g/kg)
- 十分なカロリー
- トレ後にアミノ酸をちゃんと入れてあげるタイミング
パパインはその 「材料を、早く・無駄なく使えるようにする裏方」 だと理解しておくとズレません。
誤解②「パパインをかけると、生肉のリスクも消える」
パパインは 殺菌剤ではありません。
- 生肉に元々いる細菌リスク
- 栄養バランスの問題
とはまったく別の話なので、衛生管理や栄養設計は別軸で考える必要がある 点も重要です。
ローツェ私は毎食必ず馬肉のトッピングで生のお肉を食べてるよ!
馬肉について詳しく書いてる記事があるからよかったら見てね!
ドライフードが担う「緩やかで長いアミノ酸波」
なぜドライフードはゆっくり効くのか?
ドライフード(ドッグフード)は製造工程で、
- 高温加熱
- 高圧押し出し成形(エクストルーダー)
- 乾燥
などを経ており、
- タンパク質は 熱変性
- でんぷんや繊維、脂肪と一緒に固められて マトリックス状
- 一部ではタンパクと糖の メイラード反応 も起こる
という状態になっています。
そのため、消化のステップは:
- フードが水を吸ってふやける
- 物理的に崩れる
- その後、内部のタンパク質・でんぷんに酵素がアクセス
と、生肉より段階が多い。
結果として、
- アミノ酸の立ち上がりは遅め
- ピークは緩やかで、時間的に幅広い
という 「遅くて長い波」 を作りやすい食材です。
ドライフード=悪ではない
よくある誤解が、
「生肉は良い、ドライは悪い」
という極端な二元論。
実際には、
- 生肉 → 速効性・前半担当
- ドライ → 持続性・後半担当
という 役割の違い として見る方が現実的です。
トレ後の回復設計では、
- 生肉+パパインで前半の波を作る
- ドライフードで後半の波を伸ばす
という コンビネーション設計 が理にかなっています。
ローツェ私はドライフードは、ペットカインドのトライプが主原料のを食べてるよ!
私が食べてるドライフードについて詳しく書いてる記事があるからよかったら見てね!
波をコントロールする3つのパラメータ
「同じ食材でも、波の形を変えられる」要素がこちら。
- 脂質
- 可溶性食物繊維
- 炭水化物(特に白米)
① 脂質 ― 胃排出速度の“ブレーキ”
脂質は、小腸に届くと コレシストキニン(CCK) などのホルモン分泌を促します。
このホルモンには、
- 胆嚢を収縮させ、胆汁を出す
- 膵臓から消化酵素を出させる
- 胃の排出を抑える(胃から出ていくスピードを落とす)
という作用があります。
つまり、
ちょっと脂質を足すことで、胃から小腸へ流れるスピードを“ほんの少し遅らせる”ことができる
= アミノ酸カーブ全体を横方向に少し伸ばす 効果が期待できます。
K9系オイルを0.5ml程度トッピングするイメージ

オメガ脂肪酸配合の犬用オイル(例:スキン&コート系)は、
- 必須脂肪酸の補給
- 皮膚・被毛ケア
に加えて、
ごく少量(0.5ml程度)なら:
- 胃排出をやや穏やかに
- 食事全体を「ゆっくり消化寄り」に寄せる
という意味で、後半の波を“ほんの少し”伸ばすブースター になり得ます。
ただし、
- 多すぎる脂質は → 下痢・胃もたれ・膵臓への負担リスク
- 「効かせたい=量を増やす」はNG
“ちょい足し”レベルで止めるのが安全な運用 です。
② 可溶性食物繊維・納豆 ― 腸内の“とろみネット”
可溶性食物繊維は、水に溶けると とろっとしたゲル状 になります。
- 腸内で“ゆるい膜”や“ネット”のような層を作る
- その中を、糖・脂質・アミノ酸がゆっくり通過していく
結果として、
栄養の吸収スピードが穏やかになり、「後半の波の尻」がなだらかに伸びる
という効果が期待できます。
納豆(特にフリーズドライひきわり)の良いところ
納豆は、
- 大豆由来の食物繊維(可溶性+不溶性)
- 納豆のネバネバ成分
- 納豆菌(発酵食品)
を持つ食材で、特に フリーズドライひきわり納豆 は、
- トッピングとして量を微調整しやすい
- 水分と混ざるとネバネバが復活し、粘度アップ要員として働く
という点で、
“後半の波の粘り+腸内環境サポート” にかなり相性の良いトッピング
と言えます。
量の目安(フリーズドライ納豆)
- 小さじ1(約5ml)=目安として 約2g 前後
- 小さじ2= 約4g 前後
実務的には、
- 最初は 2g(小さじ1) から
- 便やガスの様子を見て、問題なければ 4g(小さじ2) まで
という使い方が現実的です。
よくある誤解
- 「納豆は腸に良い=たくさん入れれば入れるほど良い」
→ ✕
→ 食物繊維&大豆タンパクを入れすぎると、
消化負担・ガス・便の乱れ につながることも
“主役”ではなく、あくまで“波の形を整える補助パーツ”
というポジションで考えましょう。
③ 炭水化物・白米 ― エネルギーと「底上げ要員」
白米は、
- 主成分:でんぷん
- 可溶性食物繊維は少ない
- ただし、胃内容物のボリュームを作る&でんぷん消化という工程を追加
という意味で、
「粘度で伸ばす」というよりは、「食事全体の消化テンポを穏やかにしつつ、エネルギー基盤を作る」役
になります。
炭水化物が筋分解抑制に効いてくるロジック
- 炭水化物でエネルギーが入る
- 体はエネルギー不足になりにくい
→ タンパク質(アミノ酸)を 「燃料として分解してしまう必要」 が減る
= 間接的に、筋分解しにくい環境に寄せる ことができます。
ただし、スポーツドッグで体重コントロールが重要な場合は、
- 白米はあくまで「トッピング」程度
- メインエネルギー源は
- 生肉の脂質
- 高品質なフード
とのバランスで決めるのが現実的です。
ローツェ納豆はひき割がいいよ!
納豆について詳しく書いてる記事があるからよかったら見てね!
アミノペッツはどこに置くと一番おいしいか?

ここから本題の 「アミノペッツを含めたアミノ酸設計」 です。
アミノペッツの中身と本来の役割
- 愛犬・愛猫用の栄養補完飲料
- 主な特徴
- 必須アミノ酸(BCAA:ロイシン・イソロイシン・バリン)配合
- L-カルニチン配合
- ビール酵母・麦芽エキス由来のアミノ酸・ビタミン
- オリゴ糖(ラクトスクロース)でお腹の環境サポート
- 水分・ミネラル(電解質)の補給
- 原材料:
- 果糖ぶどう糖液糖
- ビール酵母
- ラクトスクロース
- 食塩・塩化K
- 麦芽エキス
- L-カルニチン
- ロイシン・イソロイシン・バリン など
- カロリー:約50kcal / 500ml
👉 つまり、
「高濃度アミノ酸ドリンク」というより、“BCAA入りのペット用スポーツドリンク+腸サポート”
という立ち位置です。
どの“波”をブーストできるのか?
アミノペッツが得意なのは:
- トレ後すぐの「シグナル&水分・電解質ブースト」
- BCAAによる“筋合成スイッチ”の早押しサポート
です。
糖分+BCAAを含むドリンクを運動後すぐに入れると、
- 水分・電解質が戻る
- 軽くインスリンが出る
- BCAA(特にロイシン)が血中に乗る
→ その直後に 生肉由来のアミノ酸波が立ち上がってくる と、
「シグナル(合成スイッチ)+材料(アミノ酸)」が時間的にいい感じに重なる
というコンボが作れます。
アミノペッツの“置き場所”としてベストなのは?
一番合理的なのは:
トレーニング終了直後〜回復食の前後
- トレ直後:
- アミノペッツを少量〜適量飲ませる
- 水分・電解質・BCAA・糖をチャージ
- 30〜60分以内:
- 回復ごはん(生肉+パパイン+ドライ+納豆+脂質+必要なら白米)
という 二段構え です。
トレ前に大量に飲ませても、筋肉的なメリットは薄く、糖分負荷だけ増える可能性が高い ので、基本は「トレ後〜回復」で使うのが◎。
よくある誤解
誤解①「アミノペッツを飲ませればタンパク質はかなり節約できる?」
→ ✕ それは誤解です。
- アミノペッツ自体の「タンパク質量」は“0%以上”と表記される程度で、メインのタンパク源になれるほどの量ではありません。
- あくまで “BCAAが少し足された水分・糖・電解質飲料”
したがって、
1日のタンパク質設計(g/kg)は、別途しっかり組む必要があります。
誤解②「アミノペッツをたくさん飲ませれば、その分筋肉が増える?」
→ ✕ 増やせば良いというものではありません。
- BCAAやカルニチンは、一定量を超えても 直線的に効果が増えるわけではない
- 糖分の摂りすぎ → 余計なカロリー・血糖スパイクのリスク
“推奨量の範囲内で、トレ後のここぞというタイミングだけ使う”
のがもっとも賢い使い方です。
ローツェアミノペッツについて詳しく書いてる記事があるからよかったら見てね!
超マニアックな「回復プロトコル」モデル
※ここでは 中型〜スポーツドッグ寄り を想定した イメージモデル です。
実際の量は体重・BCS・獣医の指示に合わせて調整してください。
タイムライン例
- トレ終了 〜 5分以内:
→ アミノペッツ 少量〜適量 - 終了後 30〜60分以内:
→ 回復ごはん - 次の食事まで:
→ アミノ酸供給の“落ち込み”を最小化して過ごす
回復ごはんの構成イメージ
(※あくまで構造イメージ)
- 生肉(低脂肪の赤身)
- 前半の速い波担当
- パパイン粉末をトッピング(表面を事前分解)
- ドライフード
- 中盤〜後半の遅くて長い波担当
- フリーズドライひきわり納豆 2〜4g
- 粘度アップ+腸内環境サポート
- 後半の“粘り”を伸ばす
- 犬用オイル(オメガ系) 0.5ml前後
- 胃排出をほんの少し遅らせる
- 必須脂肪酸の補給
- 白米少量(必要なら)
- エネルギー基盤
- タンパク質を“燃料として使わなくてよい”環境づくり
これを 「次の食事までの時間」 を意識しながら設計することで、
トレ後~次の食事まで
・前半:アミノペッツ+生肉波
・中盤:ドライ波
・後半:ドライ+納豆+脂質で尻を伸ばす
という 多層のアミノ酸供給プロファイル を狙いにいけます。
ローツェあくまでもひとつの例だから、参考程度に捉えてね!
誤解しやすいポイントまとめ
① 「サプリを足せば、ベースの栄養設計は適当でいい」
→ ✕ 完全に逆です。
- パパイン
- アミノペッツ
- 納豆
- オイル
などは、あくまで“細部をチューニングするためのツール”。
土台は必ず:
- 1日のタンパク質目標(g/kg)
- 適切なカロリー設計
- バランスの良いフード or 手作りのレシピ
ここが決まっていなければ、どれだけサプリを足しても “高級な飾り” で終わります。
② 「効果を出したいから、量を増やせばいい」
→ ✕ これは一番やりがちな失敗。
- パパイン → 入れすぎると胃腸刺激や下痢リスク
- 納豆 → 繊維や大豆タンパクの過剰 → ガス・便トラブル
- 脂質 → 膵臓負担・下痢
- アミノペッツ → 糖分過多・カロリー過多
“効かせたいなら量を増やす”のではなく、“タイミングと組み合わせを最適化する” のが中級以上の世界観です。
③ 「生肉さえあれば、後半の波も全部カバーできる」
生肉は前半には非常に優秀ですが、
- 消化が速い = 波が鋭く終わりやすい
- 後半まで「ねばり続ける」ことは得意ではない
後半を支えるには、
- ドライフード
- 納豆(可溶性繊維)
- 少量の脂質
- 必要なら炭水化物
などを組み合わせて “カーブの尻を伸ばす” 設計が必要になります。
④ 「アミノペッツだけ飲ませれば、あとは適当でOK」
→ ✕ これもよくある誤解。
アミノペッツは、
- 水分・電解質・少量のBCAA・L-カルニチン
- 腸内環境サポート要素
を含む “サポート飲料” であり、メインのタンパク源・カロリー源にはなりません。
本体の栄養設計(食事)があってこそ、アミノペッツの価値が最大化される と考えてください。
ローツェなんでもそうだけど、バランスが大事だよ!
愛犬の状態を見て、適切に判断してね!
まとめ :「波」をデザインするという発想こそ、スポーツドッグ栄養のコア

この記事では、犬の運動後回復・筋肉回復・筋分解予防をテーマに、ただ「良さそうなごはんを与える」ではなく、血中アミノ酸の波を意図的にデザインするという新しい発想で解説してきました。
生肉とパパインで早期に“速いアミノ酸波”を立ち上げ、ドライフード・脂質・納豆(可溶性食物繊維)で“緩やかで長く続く波”を支え、さらにアミノペッツでトレーニング直後のスタートダッシュを最適化する――という、前半から後半まで切れ目の少ない「多層回復プロファイル」を構築するのがこの記事の核心です。
それぞれの食材が“どんな役割を担い、どこで効き、どこまで意味があるのか”を科学的に整理しながら、実際のごはん設計に落とし込める形でまとめたことで、犬の回復ごはんを「感覚」から「戦略」へ引き上げるための明確な指針が見えたはずです。
難しそうに思える内容も、本質は「速い供給・持続供給・適切なタイミング」を意識するだけ。これができれば、筋肉回復の質は確実に変わります。
この記事が、あなたの大切な愛犬のパフォーマンスケア・健康管理・長期的なコンディション維持の安心材料となれば嬉しいです。
あなたの愛犬が健康に暮らし、あなたと一緒に最高の思い出ができることを願っています。
ローツェ最後まで読んでいただきありがとうございました。
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