愛犬のごはん量をスマホで簡単に計算!正確な給餌量が一瞬でわかる方法

「うちの子のごはん量、これで本当に合っているのかな?」

そう感じたことはありませんか。

実は、多くの飼い主さんが見落としているのが、犬のカロリー計算は【体重×○g】のような単純計算では決められないという事実です。

犬の代謝は体重に比例せず、体重の0.75乗という専門的な基準で変化します。

さらに、避妊・去勢の有無、子犬の月齢、妊娠週、産後の授乳状況、運動量など、ライフステージや体の状態によって必要カロリーは大きく変わり、日々の食事量に確実に影響します。

しかし安心してください。複雑に見えるこの計算も、スマホの電卓さえあれば、誰でも正確に導き出せます。

この記事では、“活動係数”を用いながら、iPhoneでもAndroidでも、数字を順番に入力するだけで愛犬に最適なごはん量が一瞬で算出できる方法を徹底的にわかりやすく解説します。

「太りやすくなった」「最近痩せてきた」「妊娠中・授乳中のごはん量が不安」など、どんなシーンも、この計算法だけで正しく判断できます。

あなたの愛犬がいちばん健康でいられる“適正量”を、今日から確実に計算できるようになりましょう。


こんな疑問・悩みをもったあなたに向けた記事

今の量で適正なの?多すぎ?少なすぎ?

太ってきた/痩せてきたけど、どれくらい調整すればいいの?

メーカーごとに量が違うんだけど…

避妊・去勢したら量をどう変えるの?

離乳〜1歳までの量の変化が分からないんだけど…

iPhone/Android の電卓でどうやって計算すればいいの?


こんな疑問・悩みを解決します。


記事内容

1.なぜごはん量は“正確な計算”が必要なのか

2.ごはん量を決める3つの基本式

3.活動係数で正確に選ぶ

4.スマホ電卓での計算方法

5.よくある間違いと正しい対処法

6.ごはん量の調整は「毎週の体型チェック」で決まる


この記事では、愛犬の体重・ライフステージ・活動量に合わせて、スマホ電卓だけで最適なごはん量を正確に計算できる方法を紹介していきます。
記事を読み終えた時に、少しでもお役に立てれば嬉しいです。


目次

愛犬のごはん量を決める基本式

まずは「DER」と「RER」を理解しよう!
難しく考える必要はないからね!

犬の代謝は「体重の0.75乗」で決まる

犬の必要カロリーを計算する際の基礎となるのが RER(Resting Energy Requirement=基礎代謝量) です。

■ RER の公式

RER = 70 ×(体重kg)^0.75

この「体重の0.75乗」は、人間にも共通して使われる動物生理学の重要な法則です。

体重が2倍になっても必要カロリーが2倍にはならず、体重の0.75乗に比例して代謝が変化するため、この式が使われます。


1日の必要カロリー(DER)の公式

RERに「活動係数」を掛けると DER(1日の必要カロリー) になります。

DER = RER × 活動係数

この活動係数が非常に重要で、犬のライフステージ(成犬・子犬・妊娠期・授乳期)によって大きく変動します。


最終的なごはん量の公式

DERを算出したら、フードのカロリー(100gあたりkcal)で割るだけです。

ごはん量(g)= DER ÷(100gあたりkcal)×100

この式をスマホ電卓で順番に入力すれば、誰でも即座に正しいごはん量が出せます。

ローツェ

ちょっとわかりにくいかもしれないけど、計算は簡単にできるから安心してね!


活動係数一覧

愛犬のライフステージの係数を解りやすくするために表にしたよ!
愛犬の係数を確認してね!

成犬

状態活動係数
避妊・去勢していない成犬1.8
避妊・去勢している成犬1.6
肥満傾向1.4
高齢犬1.4
体重増加1.2〜1.4
減量1.0

子犬

月齢活動係数
離乳期〜3ヶ月3.0
4〜9ヶ月2.5
10ヶ月〜1歳2.0

妊娠期

妊娠週数係数
1〜4週目2.0
5〜6週目2.5
7〜8週目3.0

産後授乳期

ステージ活動係数
産後授乳期4.0〜8.0

※授乳頭数が多いほど数値を上げる。

ローツェ

愛犬の活動係数はわかったかな!?
活動係数がわかったら、後は計算をするだけだよ!


iPhone縦画面・横画面・Android電卓での入力手順

どのスマホでも計算は同じで、電卓アプリには「指数計算(べき乗)」ボタンがあるから、これを使って 愛犬の体重の0.75乗 を求めます!


iPhone(縦画面)

ローツェ

iPhoneの縦画面で計算する場合は、右上の「電卓マーク」を押して“科学電卓モード”に変更してね!

手順

  1. 体重 → xʸ → 0.75 → =
  2. × 70 → =
  3. × 活動係数 → =
  4. ÷ フード100gあたりkcal → =
  5. × 100 → =
ローツェ

計算はできましたか!?
注意点は、愛犬の体重を入力した後に【 xʸ 】のボタンを押す時には、四則演算記号(+.-.×.÷)を入力しないでね!


iPhone(横画面)

iPhoneを横向きにすると自動で x^y が出現するよ!


手順は縦画面とまったく同じです。

  1. 体重 → xʸ → 0.75 → =
  2. × 70 → =
  3. × 活動係数 → =
  4. ÷ フード100gあたりkcal → =
  5. × 100 → =

Android

機種によって「xʸ」「a^b」「^」の表記が違うけど、内容は同じだからね!


操作手順は iPhone と完全共通。

  1. 体重 → xʸ → 0.75 → =
  2. × 70 → =
  3. × 活動係数 → =
  4. ÷ フード100gあたりkcal → =
  5. × 100 → =
ローツェ

次の項目では、例を作ってるから計算が合ってるか確認してね!


具体例:10kgの避妊済み成犬(係数1.6)

体重10.0kgの子が、100g 380kcalのフードで計算した場合の例だよ!

10 → xʸ → 0.75 → = → 5.623
× 70 → = → 393.6
× 1.6 → = → 629.8
÷ 380 → = → 1.657
× 100 → = → 165.7g

・ 1日のごはん量:166g

ローツェ

2回食の場合は、166gの半分の、83gを2回あげるようにしてね!


よくある間違いと正しい対処法

① 「体重×○○g」で決めてしまう

犬の代謝は体重に比例しないため不正確。

② 避妊・去勢後に量を変えない

代謝が落ちるため、必ず係数を変更(1.6 or 1.8)する。

③ 子犬の係数を固定してしまう

月齢で必要カロリーは大きく変わる。

④ 妊娠期・産後授乳期を大人と同じ量にする

とくに授乳期は 最大8倍 まで上がる。

ローツェ

子犬の時は4回食、3回食とか回数の変化にも注意してね!


ごはん量の最適化は「毎週の体型チェック」で決まる

1週間ごとに体のラインを確認し、以下を基準に調整すると完璧です。

痩せてきた → +10%

太ってきた → −10%

ローツェ

私は毎日決まった時間に体重を測ってもらって記録してもらってるよ!
できれば週に1回は体重を測ってあげてね!


まとめ|スマホだけで毎日ベストなごはん量がわかる

愛犬のごはん量は、「体重×g」という一般的な目安では正しく導くことができず、体重の0.75乗を用いたRER(基礎代謝量)とDER(1日の必要カロリー)の計算、そして成犬・子犬・妊娠期・産後授乳期といった ライフステージ別の活動係数 を正確に反映させることが欠かせません。

本記事では、活動係数を用いながら、スマホ(iPhone・Android)の電卓を使って誰でも簡単に“犬の適正なごはん量を計算できる方法” を詳しく解説しました。

避妊・去勢後の代謝変化、子犬の成長に伴うカロリー増減、妊娠週数ごとのエネルギー要求、授乳期の大幅なカロリー上昇まで、日々のコンディションに応じて最適なフード量(1日の給餌量)を精密に調整できるのが、この計算方法の大きな強みです。

また、肥満や痩せすぎといった体型トラブルの予防だけでなく、スポーツドッグやよく走る犬のエネルギー管理にも役立つため、オーナーであるあなたの「本当にこの量で合っているのか?」という悩みを解消し、愛犬の健康維持に直結します。

正しい計算方法を知ることは、日々のごはん選びをアップデートし、愛犬の健康寿命を伸ばすための大きな一歩です。

愛犬のライフステージに合った、適切な量を計算して、健康的にすごしてもらいましょう。

あなたの愛犬が健康に暮らし、あなたと一緒に最高の思い出ができることを願っています。

ローツェ

最後まで読んでいただきありがとうございました。
もしよかったら下のボタンからインスタにも遊びに来てね!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらこの記事をシェアしてね!
目次