

出かける前の接し方が正しいのか分からない

帰宅時の飛びつき・吠え・過興奮をどう抑えればよいか分からない

留守中に吠え続ける・破壊行動をする原因が分からない

“優しく声をかけるほど不安が増す”理由が知りたい

帰宅直後にすぐ構うべきか、落ち着くまで待つべきか迷っている

「愛情不足になるのでは?」という不安を解消したい
こんな疑問・悩みを解決します。
1.出かける前と帰宅後が分離不安に直結する理由
2.分離不安を悪化させないための3つの接し方原則
3.出発前60〜30分の「静かな無関心タイム」の作り方
4.出発直前のノーズワーク&無言退室の実践ステップ
5.帰宅直後〜10分の“落ち着きにだけ報酬”を与える方法
6.短時間外出(疑似外出)で自立を育てる留守番トレーニング
この記事では、あなたの出発前と帰宅後の接し方を“静かに設計”することで、愛犬があなたの不在でも落ち着いて過ごせる情動安定スキルを育て、分離不安・過興奮・留守番ストレスを根本から改善できる方法を紹介していきます。
記事を読み終えた時に、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

なぜ「出かける前」と「帰宅後」が分離不安に直結するのか
感情のアップダウンが激しいと、不在が“ドラマ”になる
犬の分離不安は、単に「一人が嫌い」というよりも、
- 出かける前:不安や緊張がじわじわ高まる
- 帰宅後:喜び・興奮が爆発する
この感情の振れ幅が大きいほど、「飼い主の不在」がドラマチックな出来事として記憶されるようになり、不安が強化されていきます。
だからこそ大事なのは、
出発前も帰宅後も、“できるだけ淡々と・静かに・いつも同じように”
という「落ち着いたルーティン」を作ることです。
「出発キュー」と「再会のご褒美」が分離不安のトリガーになる
分離不安をこじらせる大きな要因が、次の2つです。
- 出発キュー
- 鍵を持つ
- コートを着る
- バッグを持つ
などが、「もうすぐ一人にされる」という不安の合図になっている状態。
- 再会のご褒美化
- 帰宅するたびに、ハイテンションで抱きしめたり、体を撫で回したりする
→ 「飼い主の帰宅=人生最大級のイベント」になり、不在時間が余計に辛くなる
- 帰宅するたびに、ハイテンションで抱きしめたり、体を撫で回したりする
この記事で目指すのは、
「あなたがいてもいなくても、安心して過ごせる犬」
になるよう、出かける前と帰宅後の接し方を“静かに設計し直す”ことです。
ローツェ愛情がありすぎて間違った方向にいっちゃうと、分離不安を助長しちゃうんだね!
分離不安を悪化させないための「3つの原則」
まずは、すべての行動の土台になる考え方から整理します。
原則①:情動の波を小さくする
- 出発前に不安を煽らない
- 帰宅後に興奮を爆発させない
この「感情の波」をできる限り小さく整えることが、分離不安予防の根本です。
やってはいけない例
- 出発前に抱きしめて「寂しいけど待っててね」と何度も声をかける
- 帰宅直後に、犬が飛びついている状態のまま全力で撫でまくる
どちらも感情の濃度”が濃すぎるため、飼い主の不在・帰宅がドラマチックに記憶されてしまいます。
原則②:出発の予告を「不安の合図」にしない
犬は本当に賢く、日常の小さなサインをあっという間に学習します。
- 鍵の音
- コートを羽織る動作
- バッグを肩にかける
こうした行動が「もうすぐひとりぼっちになる」という出発キューになっていると、動作を始めた瞬間からストレスが上がり始めます。
出発キュー = 不安の予告
という結びつきを、「ただの日常動作」に上書きしていくことがポイントです。
原則③:人に“なだめてもらう”から「自分で落ち着く」へ
分離不安を悪化させやすいパターンは、
- 不安 → 鳴く・すがる
- 飼い主が抱っこ・なでなでで落ち着かせる
という、「人がいないと落ち着けない」サイクルです。
一方で、
- 嗅覚を使うノーズワーク
- コングやリッキーマットなどのもぐもぐ作業
- 静かなルーティン時間
これらを通して、
自分で落ち着くスイッチを持てる犬
を育てていくと、留守番時間のストレスはぐっと下がります。
ローツェひとりでも落ち着いていられる空間があるといいかもね!?
出かける前の接し方|時間別ルーティンで不安を“作らない”
ここからは、具体的な時間軸に沿って、「出かける前にどう過ごすか」を解説します。
出発の2〜3時間前:興奮遊びはこの時間までに
この時間帯は、
- いつも通り生活してOK
- もし激しめの遊び(ボール遊び・引っ張りっこ)をするならこのタイミングで
激しい運動は、
- 体は疲れる
- でも直後は交感神経が高まった状態
になりやすいので、出発直前ではなく少し前に済ませておくと、留守番モードへの切り替えがスムーズになります。
出発の60〜30分前:静かな「無関心タイム」
ここからは意識して犬との“距離感”を少しだけとる時間です。
この時間に“あえてしない”こと
- 撫で回す
- 名前を何度も呼ぶ
- 目をじっと見つめて話しかける
- 「今日は長く留守番させちゃうけどね…」など感情的な会話
代わりに、
- 人は家事をする・パソコン作業をする
- 犬は近くで寝ている・まったりしている
という、何でもない日常の空気を作ります。
「出かける前=特別な時間」ではなく
「出かける前=いつもの静かな時間」
という印象を積み重ねていくことが狙いです。
出発の15〜5分前:出発キューを中性化する
出発キューの“練習”も普段からやっておく
留守番がない日や、短時間外出のときに、
- 鍵を持つ → すぐソファに戻る
- コートを着る → 冷蔵庫から水を飲むだけ
- バッグを持つ → トイレに行って戻る
などを繰り返し、出発キューを「必ず置いていかれる合図」ではなく、「生活の中の普通の動作」に戻していきます。
本番の出発時も、あえて淡々と行動。
- 鍵を手にする
- 静かにコートを着る
- バッグを持つ
ここでも犬に対しては、基本的に無言・視線を合わせすぎないが正解です。
出発直前1〜2分:ノーズワーク or コング+無言退室
留守番中の「お仕事」を用意する
出かける直前に用意しておくと良いものは、
- コング(中にフード+ペースト)
- リッキーマット
- ノーズワークマット(フードを少し隠す)
など、嗅覚と口を使う「落ち着きタスク」系のおもちゃです。
コツ
- あなたがまだ家にいるうちに、犬がそれに夢中になり始めていること
- 「はい留守番用だよ〜」といちいちドラマチックに渡さない
- そっと置くだけ・一言「はいどうぞ」程度でOK
出ていく瞬間は“無音&ノールック”で
出るときのポイントは極めてシンプルです。
- 犬がコングやマットに取り組み始めたら
- 視線を合わせず、静かに玄関へ向かう
- 「行ってくるね」「待っててね」は封印
- ドアを閉めるまで振り返らない
これくらい淡々とした出発のほうが、犬にとっては「なんてことのない出来事」として処理されやすくなります。
ローツェノーズワークについて詳しく書いてる記事があるからよかったら見てね!
帰宅後の接し方|“秒単位”で分離不安を悪化させない
続いて、意外と盲点になりがちな帰宅時のルールです。
帰宅直後0〜1分:まずは人のルーティンを優先
玄関を開けた瞬間、多くの犬が、
- 飛びつく
- 全力で尻尾を振る
- 鳴く・吠える
などの大興奮モードに入ります。
ここでやってしまいがちなのが、
「ただいま〜!会いたかった〜!」と
興奮MAXの犬に全力で乗っかってしまうこと。
これは興奮MAX=最高のご褒美(飼い主の反応)がもらえるという学習につながり、感情のアップダウンをさらに激しくしてしまいます。
理想の行動
- 靴を脱ぐ
- 荷物を置く
- 手を洗う
など、自分の行動を落ち着いて先に済ませること。
犬には「存在は認識しているけれど、いったん落ち着いてからね」というスタンスを伝えます。
帰宅後1〜3分:落ち着いた瞬間だけ褒める
犬をチラッと観察していると、
- 一瞬動きが止まる
- ふと座る
- 伏せる
など、興奮が半分くらいまで落ちてくる瞬間があります。
その“スッと落ち着いた一瞬”を逃さない
- 犬が落ち着いた態度になった瞬間に近づき
- 静かな声で「お留守番ありがとう」
- 数秒だけ優しく撫でる
ポイントは、
✖ 興奮MAXのときに構わない
◎ 落ち着いたときだけ構う
を徹底すること。
これにより、
「落ち着くと、飼い主とつながれる」
という学習が進み、自分で感情を落とす力が育っていきます。
帰宅後5〜10分:嗅覚作業でクールダウン
人の帰宅という大きな刺激の後は、嗅覚と口を使う“落ち着きタスク”でクールダウンさせると効果的です。
おすすめのリカバリーメニュー
- フードサーチ(床にフードをパラパラまいて探させる)
- ノーズワークマット
- リッキーマット
これらは、
- 興奮した神経を静かに落ち着かせる
- 「飼い主=興奮」ではなく「嗅覚作業=楽しい」に意識を向ける
といった、自律神経の整え方を体で覚えていく練習にもなります。
ローツェ私たち犬は、臭覚を使うと本能から落ちつけるから、ノーズワークはおすすめだよ!
「慣れさせる」ための留守番トレーニング|疑似外出のすすめ
不安を悪化させないだけでなく、少しずつ留守番自体に慣れていく練習も並行して行うと効果的です。
ドアの出入りだけで行う「疑似外出トレーニング」
ステップアップの例
- 玄関ドアを開ける → すぐ閉めて戻る
- ドアの外に1〜2秒だけ立って、すぐ戻る
- 5秒 → 10秒 → 30秒 → 1分…と少しずつ時間を延ばす
このときのポイントは、
- 1日に複数回(10回前後)さらっと行う
- すべて無言で、感情を乗せずに実施
- 犬が吠え始める前に戻ること
吠え始めてから戻ると、
「吠え→飼い主が戻ってくる」という学習になってしまうので要注意です。
週ごとのイメージプラン
Week 1:数秒〜1分の外出をとにかくたくさん
- 玄関の外で数秒〜1分
- ポストに行く/廊下に出て戻るなど、超短時間の外出を繰り返す
- 犬が「あ、またすぐ戻ってくる」と理解し始めるフェーズ
Week 2:1〜5分の外出を混ぜていく
- ちょっとゴミ捨て
- 自販機に行って戻る
- 短時間のコンビニまで…など
犬の様子を見ながら、「吠えずに過ごせる時間」に少し上乗せするイメージです。
Week 3以降:5〜15分 → 30分へ
- ペットカメラなどで様子を確認できるとベスト
- 「落ち着いて過ごせていた時間」を基準に、無理のない範囲で延長していく
このように小さな成功体験を積み上げることで、「一人でも大丈夫」という感覚がゆっくり育っていきます。
ローツェペットカメラについて詳しく書いてる記事があるからよかったら見てね!
ノーズワーク&コングの活用|留守番と帰宅後の“心の支え”に

コングやリッキーマットの“難易度設定”のポイント
レベル1(初心者)
- 中身:ふやかしたフード+少量のウェットフード
- 出口付近に詰めて、すぐ取り出せるようにする
→ 「できた!」という成功体験を最優先。
レベル2(慣れてきたら)
- 中身:ドライフード+少しだけヨーグルトやペースト
- 少し奥のほうまで詰めて、時間がかかるようにする
レベル3(本番用)
- 中身:いつものフード少なめ+特別なおやつ+ペースト
- 冷凍して、ゆっくり時間をかけて楽しめるようにする
出発前用は「簡単すぎず、難しすぎない」レベルが◎
難しすぎてイライラすると、逆にストレス源になってしまいます。
ノーズワークが分離不安のケアに向いている理由
嗅覚をフルに使うノーズワークは、
- 神経の興奮を落ち着かせる
- 「探すこと」に集中させ、不安から意識を逸らせる
- 自分で楽しいことを見つけて達成感を得る
といった効果があり、「自分で気持ちを整える力」を鍛えるのにとても向いています。
ローツェ積極的にノーズワークをやってあげてね!
よくある困りごと別|接し方と環境の見直しポイント
ケース①:出かけるときに吠える・ドアに突進する
NG対応
- 「大丈夫だよ、大丈夫」となだめながら撫でる
- 抱っこして落ち着かせてから出ていく
→ 吠えたりすがったりすることで、飼い主の注意を獲得できてしまうため、行動が強化されます。
おすすめの工夫
- 出発前にあらかじめリビングやクレートに誘導しておき、玄関まで見送りに来させない
- ノーズワークやコングに夢中になっている間に、静かに家を出る
- ドア付近での興奮が強い子には、ベビーゲートなどで動線を区切ることも検討
ケース②:帰宅後、体にしがみついて離れない
これは、「再会の喜び」+「不在中の不安の反動」が一気に爆発している状態です。
NG対応
- しがみついている間ずっと撫で続ける
- 抱き上げて、そのまま家の中を移動する
→ 「しがみつく=飼い主を独占できる」と学習してしまいます。
おすすめの対応
- まずは立ったまま、静かにその場にいる
- 犬の動きが一瞬でもスッと落ち着いたタイミングでしゃがみ、短く撫でる
- 再び興奮MAXになったら、いったん撫でるのをやめる
これを繰り返すことで、
興奮MAXではなく、落ち着いたときにこそ“いいこと”が起こる
という学習が進み、自分で感情を整えようとする行動が増えていきます。
ケース③:留守番中の粗相・破壊行動がある
留守番中に、
- トイレ以外での粗相が増える
- 家具やドア、ケージを激しく噛む・壊そうとする
といった行動が見られるときは、
- 分離不安のレベルが高めになっている
- 環境設定やトイレ条件が犬に合っていない
などの可能性があります。
環境・ルールの見直しポイント
- トイレの場所・シートの種類を見直す
- 出かける直前に排泄の機会を必ず作る
- 危険なものは片づけ、「壊してもいい物」だけを残す
- いきなり長時間の留守番をさせず、トレーニングで少しずつ留守番時間を伸ばす
もし、
- 長時間吠え続ける
- よだれ・過呼吸・失禁・自傷(ケージに歯を打ち付ける)などのパニック症状
が見られる場合は、獣医行動診療科など専門家に相談することも大切です。
ローツェひとりじゃ対応しきれない場合は、ドッグトレーナーさんに助けてもらおうね!
飼い主の「罪悪感」との付き合い方も大切
分離不安は、実は飼い主側のメンタルにも強く影響する問題です。
- 留守番させることに罪悪感を感じる
- カメラの映像で鳴いている姿を見て、慌てて予定を切り上げて帰ってしまう
- 出かける前に、過剰に撫でたり話しかけたりしてしまう
こうした行動は、結果的に、
「不安に騒げば、飼い主は自分に合わせてくれる」
という学習につながり、分離不安を固定化してしまうこともあります。
考え方のリフレーム
- 留守番は「かわいそうな時間」ではなく、
“一人でも落ち着いていられる大人のスキル”を育てる時間 - 愛情を減らす必要はなく、
与える“タイミング”と“濃度”を調整するだけ
この視点を持てると、
- 出かける前に淡々と振る舞う
- 帰宅後も落ち着いた瞬間だけ褒める
といった行動が、「冷たい」のではなく「長期的な優しさ」だと理解しやすくなります。
ローツェ分離不安になる方がかわいそうだから、飼い主さんもしっかり愛犬と向き合ってあげてね!
まとめ|出発と帰宅のテンションを整えれば、留守番はもっと楽になる

本記事では、分離不安・留守番ストレス・帰宅時の過興奮を悪化させないために、飼い主が最も見落としやすい「出かける前と帰宅後の接し方」を情動設計という視点から解説しました。
出発前60〜30分の無関心タイムや、出発直前のノーズワーク・コングによる静かな退室、そして帰宅直後の“落ち着きにだけ報酬を与える”接し方は、犬が自分で気持ちを整える自立神経スキルを育て、分離不安行動を根本から軽減するための最重要ポイントです。
また、短時間外出(疑似外出)を積み重ねることで、飼い主不在を「耐える時間」から「普通の出来事」に再学習させ、吠え・破壊・後追いなどの不安症状を無理なく改善することができます。
愛情を減らすのではなく、“出発と帰宅の濃度とタイミング”を整えるだけで、留守番が苦手な犬でも情緒が安定し、「飼い主がいなくても安心」という経験値を積み上げられます。
これらの方法は、分離不安予防・留守番トレーニング・帰宅後の落ち着きづくりに悩む飼い主に、もっとも効果的で現実的なアプローチです。
間違った愛情を注ぐのではなく、しっかり愛犬と向き合って、正しい道に導いてあげてください。
あなたの愛犬が健康に暮らし、あなたと一緒に最高の思い出ができることを願っています。
ローツェ最後まで読んでいただきありがとうございました。
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