

お迎え初日、子犬が落ち着かず夜鳴きが止まらないのはなぜ?

クレートに入れると震えたり泣くのはどうして?

母犬や兄弟と離れた不安をどう軽減するべき?

どのタイミングで匂いを“母犬→自分→飼い主”へ移行すべき?

夜間・就寝時に落ち着いて眠れる匂い環境の作り方は?

お迎え直後にしてはいけない匂い環境リセット行為とは?
こんな疑問・悩みを解決します。
1.子犬にとって匂いは“安心そのもの”である理由
2.お迎え初日から行うべき「匂いの巣」づくり
3.1〜2週目に必要な匂い移行|母犬→自分→飼い主へ
4.分離不安を防ぐための匂い活用と留守番プロトコル
5.匂いを消さない洗濯・交換タイミングと正しい管理
6.繊細な子犬に必要な「安全匂い基地」の固定
この記事では、お迎え初日の夜鳴きやクレート不安を、母犬の匂いから飼い主の匂いへ“安心を引き継ぐ方法”で解消する、子犬の心を守るための匂い設計ガイドを紹介していきます。
記事を読み終えた時に、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

なぜ子犬にとって「匂い」は安心そのものなのか
視覚より嗅覚が先に成熟する
生後〜数週の子犬は、
| 感覚 | 発達段階 |
|---|---|
| 視覚 | ほぼ未成熟。外界を認識できない |
| 聴覚 | わずかだが未発達 |
| 嗅覚 | 比較的早期から機能 |
つまり子犬は、匂いを軸に世界を判断する動物です。
- これは母犬の匂い → 安全
- 兄弟の匂い → 群れの一体感
- 自分の匂い → テリトリー形成
- 飼い主の匂い → 新しい群れの安心
という認識に直結します。
匂いが心拍・呼吸を落ち着かせる
研究でも、子犬が母犬の匂いに触れた瞬間に、
- 心拍数が低下
- 呼吸リズムが安定
- 体温保持が向上
- 筋緊張が緩む
- コルチゾール(ストレスホルモン)が低下
という効果が確認されています。
つまり匂いは、触れなくても不安を下げる機能を持つ「安心の言語」です。
ローツェ私も1歳になった時に、ブリーダーさんの所に、妹のヌプツェを見に行った時にママに会ったけど、すごく嬉しかったよ!
お迎え前に準備する匂い環境|母犬の匂いを引き継ぐ
ブリーダーに依頼できること
迎えに行く前に、小さなガーゼやタオルを2〜3枚預け、以下を依頼できれば理想的です。
- 母犬と一緒の寝床に置いてもらう
- 兄弟と一緒に過ごすスペースに敷いてもらう
これにより、母犬+兄弟+自分の匂い=原初の安心セットが完成します。
なぜ「匂いを持ち帰る」必要があるのか
子犬にとって家移動=環境崩壊です。
- 見えるもの
- 音
- 周囲の生物
- 温度
- 壁・匂い
すべてが変わる中で、匂いだけは唯一継続できる安心軸となります。
これにより、
- 夜鳴きの軽減
- ケージ受容性向上
- 初期ストレスの低下
が期待できます。
ローツェヌプツェを見に行った時に、パパとママが匂いをつけてもらうために、ブリーダーさんにブランケットを渡していたよ!
お迎え初日の匂い設計|ケージは「匂いの巣」にする
匂いの三層構造をつくる(最重要)
ケージ内は以下の三層にすると最も安定します。
| 層 | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 1層(底) | 新品タオル・防水マット | 汚れ防止・ベース |
| 2層(真ん中) | 母犬・兄弟の匂い付き布 | 原初の安心 |
| 3層(最上) | 子犬が来てすぐ寝た布 | 自己匂いの定着 |
匂いの連続性を示すことが、適応の初速を劇的に変えます。
初日に避けるべきNG行為
| NG | 理由 |
|---|---|
| 全て新品のベッドに交換 | 匂いゼロ=宇宙的不安 |
| 香り付き柔軟剤で洗濯 | 安心匂いが上書きされる |
| ケージに消臭スプレー | 匂い情報の消滅=不安誘発 |
| 芳香剤・アロマ設置 | 嗅覚疲労・拒否反応 |
ローツェ可能な限り、匂いを引き継いであげてね!
1〜2週目:匂いを「母犬 → 自分 → 飼い主」に移行させる
飼い主の匂いを安心シグナルへ
お迎え後1週目以降は、安心の主軸を母犬から飼い主へ移していきます。
実践方法
- 使用したTシャツをクレートに入れる
- 就寝前に軽く撫で、同じ毛布上で落ち着かせる
- 留守番時は必ず同じ匂いアイテムをセット
「毎晩同じ匂い」で寝る→習慣化
寝る匂いが固定されると、
- 「この匂い→寝る時間→安心してよい」
- 「この匂い→ここは安全」
という神経回路が形成され、夜鳴きや不安揺らぎが減少します。
ローツェ私もヌプツェも、寝る時は自分の専用ケージで寝ているよ!
ケージについて詳しく書いてる記事があるからよかったら見てね!
匂いと分離不安予防|“不在でも安心”を育てる
ウィペットは特に飼い主依存性が高く、追従欲求が強いタイプ。
だからこそ、匂いによる単独安心形成が重要です。
留守番時に必須の「安心匂いセット」
- 飼い主のTシャツ
- 自分の匂いが染みた毛布
- 初日から使っている巣材
ポイント
毎回必ず同じ匂いにする=予測可能性の固定
出発・帰宅時の儀式化を避ける
| やりがちNG | 理由 |
|---|---|
| 「今から行くね!」と声かけ | 不安を増幅 |
| 過剰な帰宅喜び | 出入りイベント化=依存化 |
静かに出る、静かに帰る→ 匂いが安心を担当し、飼い主は空気になる
ローツェ分離不安になっちゃうと大変だから、出発・帰宅時の儀式化は避けるようにしてね!
洗濯・交換の注意点|匂いを消しすぎない
完全リセット洗いは禁物
匂い=安全記憶です。
正しい洗い方
- 片方のみ洗濯、もう片方は残す
- 香り付き柔軟剤は避ける
- 乾燥は日光+完全乾燥で雑菌繁殖防止
ベッド入れ替えは「匂い移行期間」を作る
新しいベッド導入時は、
- 古い布と数日併用
- 匂いを移し替え
- 匂いごと「寝床が継続している」認識を与える
ローツェ匂いの移行は慎重にやってあげてね!
ウィペット特性における匂いの重要性
静寂性の犬種=音より匂いで理解する
ウィペットは
- 無駄吠えが少ない
- 主張を声で行わない
- 環境ストレスを内側に抱えやすい
=「匂いによる情緒安定が極めて有効」
安全基地の固定化
安心匂いを持つ場所を1つ決め、
- クレート
- ソファ横の専用ベッド
- 人から少し離れた静域
そこに匂いを集約することで、外出先でも治療・ホテル・旅先でも適応性が上がります。
ローツェ私は家ならケージだし、車ではクレートに絶対に入ってるよ!
自分の空間を持つと落ち着いていられるよ!
よくある質問(Q&A)
Q:匂い付きの布をもらえなかった…
A:2〜3日で自宅匂いを新しい群れ匂いとして定着可能。
子犬が寝た布+飼い主Tシャツの併用で代替できます。
Q:噛みちぎってしまう場合は?
噛み用途と安心用途を分ける。
| 目的 | アイテム |
|---|---|
| 安心 | 厚手タオル・フリース |
| 噛む | コング・ロープ・デンタルトイ |
Q:初日から洗いたくなるが…
完全洗浄=安心記憶の削除
片面洗浄+日干し乾燥で対応する。
ローツェ誤飲が怖いから、噛むようなら注意してみてあげてね!
匂いは子犬にとって“心の安全装置”

子犬が夜鳴きをしたり、クレートに入ると落ち着かず不安そうにするのは、「環境に慣れていないから」ではなく、これまで頼りにしてきた“匂いの情報”が急に変化したことが原因です。
特にウィペットのような繊細で感受性の強い犬種は、安心できる匂いがあるかどうかで心の落ち着きや睡眠の質、環境への馴染み方が大きく変わります。
母犬や兄弟の匂いを引き継ぎながら、徐々に「自分の匂い」「飼い主の匂い」へと安心の軸を移していくことで、子犬は家庭という新しい環境でもストレスを減らし、自信を持って過ごせるようになります。
匂いを正しく活用することで、夜鳴き軽減・留守番の成功・分離不安予防・クレートトレーニングの安定につながり、子犬は“独りでも落ち着ける安心”を身につけていきます。
匂いは目に見えませんが、犬にとっては「安全の証明」であり、心と環境をつなぐ大切な支えです。
焦らず丁寧に、匂いの継続と安心の積み重ねを育てていくことが、健やかな成長につながります。
安心して暮らさるように、匂いを引き継ぎ、新しい絆を作ってください。
あなたの愛犬が健康に暮らし、あなたと一緒に最高の思い出ができることを願っています。
ローツェ最後まで読んでいただきありがとうございました。
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