

子犬は1日にどれくらい寝るのが普通?

寝すぎているように見えるけど大丈夫?

成長ホルモンはいつ分泌されるの?

睡眠が筋肉・骨・神経の発達にどう関わる?

遊び・運動と休息のバランスは?

社会化と睡眠、どちらを優先すべき?
こんな疑問・悩みを解決します。
1.子犬が成長するために「睡眠と静かな休息」が最重要である理由
2.月齢別に必要な子犬の睡眠・休息時間の目安
3.質の高い睡眠をつくるための環境づくりとクレート管理
4.スポーツ犬・運動能力を伸ばしたい子犬ほど睡眠が重要な理由
5.先住犬がいる家庭で起こりやすい睡眠への影響と、唯一の“間接メリット”
6.子犬の睡眠不足サインと、生活リズムを整える見直しポイント
この記事では、子犬が健康に育つために最も重要な“睡眠と休息”の仕組みと、先住犬がいる家庭でも成長ホルモンを最大限に引き出すための具体的な育て方を紹介していきます。
記事を読み終えた時に、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

子犬にとって睡眠が大人犬以上に重要な理由
子犬の一日は「ほとんど寝て育つ」が正解
健康な子犬は、1日の大半を寝て過ごすのが普通です。
- 生後2〜3ヶ月:18〜20時間
- 生後3〜5ヶ月:16〜18時間
- 生後6〜12ヶ月:14〜16時間
ここでいう「睡眠」には、ぐっすり眠っている時間+身体を動かさずボーッと休んでいる静かな休息も含めて考えます。
「うちの子、よく寝るけど大丈夫かな?」ではなく、「よく寝てくれていて良かった!」が正解です。
成長ホルモンは“深い睡眠中”にピークを迎える
人も犬も同じで、成長ホルモン(GH)は深いノンレム睡眠のときに最も多く分泌されます。
成長ホルモンが担う主な役割は、
- 筋肉の修復・成長
- 骨の伸長(成長プレートへの刺激)
- 腱・靭帯・軟骨などの強化
- 免疫力アップ
- 代謝の調整(栄養を“成長”に回す)
など、まさに「健康な体づくりの総合プロデューサー」のような存在です。
このホルモンがいちばん元気に働いている時間帯が睡眠中なので、「よく寝る=よく成長する」と言っても大げさではありません。
睡眠は筋肉・骨・神経・免疫の“オーバーホール時間”
子犬の体は、起きている間にどんどん刺激を受けています。
- 遊びや運動で筋肉や腱が微細なダメージを受ける
- 新しい経験で神経回路が一気に増える
- 外部からの菌やウイルスに触れる
これらをまとめて修復・整理し、強くしていく時間が睡眠と休息です。
逆に、
- よく動くけど、あまり寝ない子犬
- 興奮時間が長く、落ち着いて休めない環境
では、「刺激だけ多くて、回復が追いつかない」状態になり、成長ホルモンも十分に働けません。
ローツェ子犬は寝るのが仕事だから、人がうるさくして起こしちゃダメだよ!
月齢別・子犬の理想的な睡眠・休息時間の目安
生後2〜3ヶ月:刺激よりも“ひたすら回復”が優先
目安:1日18〜20時間
- 遊ぶのは10〜15分程度で十分
- 遊んだあとは20〜60分の睡眠・休息をセットにする
- 外出や長時間のお出かけは控えめに
この時期は、「社会化しなきゃ」「いろんな経験を」と焦りがちですが、睡眠不足の子犬にたくさんの刺激を入れても、吸収どころかストレスになることが多いです。
生後3〜5ヶ月:体力が出てくるが、まだまだ“寝かせる側”が正解
目安:1日16〜18時間
- 起きている時間が増え、「もっと遊びたい!」が出てくる時期
- とはいえ、自分で適切に休憩を選べるほど賢くはない
- 飼い主が意識して「遊びの後はクレート」「興奮の後は休憩」を作ることが重要
生後6〜12ヶ月:運動量が増えるほど「休息の質」が差をつくる
目安:1日14〜16時間
- 体も大きくなり、散歩や運動の時間も伸びやすい
- スポーツ犬を目指す子の場合、負荷のかけ方も増えてくる時期
- 同じ運動をしても、よく寝ている子の方が筋肉・骨・反応速度の伸びが良い
ここから先は、「どれだけ鍛えたか」よりも「どれだけ回復させられたか」で差がつくステージに入ります。
ローツェ私は平日の日中は、家でお留守番だったから、ケージの中でずっと寝ていたよ!
「質の高い睡眠」をつくる環境づくり
クレートは最強の「成長ホルモンブースター」
子犬の睡眠・休息環境として、クレート・ケージ(ハウス)はほぼ必須レベルのアイテムです。
クレートのメリットは、
- 外部の刺激(人の動き・音・先住犬の動き)を減らせる
- 巣穴のような安心感で、リラックスして眠りに入りやすい
- 「遊ぶ/休む」のスイッチをわかりやすく分けられる
自由にさせておく=勝手に休んでくれる ではありません。
多くの子犬は、楽しい刺激がある限り、無限にテンションを上げ続けてしまいます。
だからこそ、「さっき遊んだから、ここからはクレートで休憩しようね」と、人が意図的に“成長の時間”を作ることが大切です。
ローツェ私たちウィペットのケージサイズについては迷うことがあると思うから、ケージについて詳しく書いてる記事があるからよかったら見てね!

興奮 → クールダウン → 就寝のルーティンを習慣化する
子犬は、いきなり興奮状態から眠りに入るのが苦手です。
理想的な流れは、
- 遊ぶ・トレーニング・散歩などで適度な刺激
- 5分ほど、軽く撫でたりゆっくり歩いたりしてクールダウン
- クレートに入って静かに休む → 自然と眠りへ
「遊んだらすぐクレート」よりも、一度ワンクッション置いてあげることで、ぐっすり眠れる深さが変わります。
「寝ている子犬は聖域」と決める
成長ホルモンをしっかり働かせるには、途中で何度も起こされない、まとまった睡眠がとても大切です。
- 寝ている子犬に声をかけない
- 起こしてまで触らない・抱っこしない
- 「可愛いから見せたい!」で家族を集めない
家のルールとして、「寝ている子犬には誰も触らない」を徹底すると、それだけで睡眠の質が上がります。
スケジュールを詰め込みすぎない勇気
「社会化させなきゃ」「いろいろ連れていかなきゃ」とスケジュールをパンパンにすると、必然的に睡眠時間が削られます。
刺激10に対して、休息15〜20くらいのイメージで、「ちょっと物足りないかな?」くらいで終わらせておく方が、トータルでは成長します。
ローツェ社会化は勿論大事だけど、健康なからだであることが大前提だからね!
子犬の社会化について詳しく書いてる記事があるからよかったら見てね!
スポーツ犬・運動能力を伸ばしたい子犬ほど睡眠が大事
瞬発力・反応速度はトレーニング+睡眠で完成する
ルアーコーシングやスプリント競技のようなスポーツでは、
- 俊敏なスタート反応
- 瞬発的なスピード
- ライン取りの判断力
といった要素が重要になります。
これらは筋肉だけ鍛えても完成せず、神経系の発達が必須。
その神経系の整備・強化が進むのが、まさに睡眠と静かな休息の時間です。
過度な運動と睡眠不足は「故障の元」
成長期の子犬にとって、
- 長すぎる散歩
- ジャンプの多い遊び
- 頻度の高すぎる走り込み
- それに見合わない睡眠時間
は、筋肉や腱だけでなく、成長プレートや関節への負担にもつながります。
「よく動くから健康」ではなく、「よく動いて、よく眠れているから健康」という視点に変えることが大切です。
トレーニング効果を最大化する「刺激:休息=1:3〜5」の考え方
シンプルな目安として、
- 10分の集中した遊び・トレーニングをしたら
- 少なくとも30〜50分の休息・睡眠時間を用意する
という「1:3〜5の比率」をイメージしてみてください。
特にスポーツ犬を目指す子犬ほど、「トレーニング」ではなく「回復」で差をつけるイメージを持つと、成長カーブが変わってきます。
ローツェルアーコーシングの練習会やレースの休憩時間は、寝て待ってる方が2走目のタイムがいいよ!
先住犬がいる家庭の「睡眠・休息」との付き合い方
ここからが、多くの飼い主さんが気になるポイントです。
睡眠に関して基本的には、先住犬による“直接メリット”はほぼない
「先住犬がいると、成長ホルモンがもっと出る」
「先住犬のおかげでぐっすり眠れるようになる」
といった科学的な裏付けは、現時点ではありません。
むしろ現実的には、
- 先住犬の動きが気になって寝ない
- 遊びたくて、休むより興奮を優先してしまう
- 先住犬が動くたびに起きてしまう
など、子犬の睡眠・休息を妨げる要因になることが多いです。
先住犬が間接的なメリットを生む“レアケース”とは?
とはいえ、すべての家庭でデメリットしかない、というわけでもありません。
条件が整えば、「間接的なメリット」が生まれるケースもあります。
① 落ち着いた先住犬が「休む姿」のお手本になる場合
先住犬が、
- 家の中で穏やかに過ごしている
- クレートやベッドで静かにくつろぐ時間が長い
- 子犬を必要以上に構わない
といった “落ち着いた生活スタイル” を持っている場合、子犬がその姿を見て、
- 「家の中では落ち着いていていいんだ」
- 「休む時間もあるんだ」
と学ぶことがあります。
これは、行動学で言う模倣学習・同調行動です。
② 先住犬の存在が子犬の不安をやわらげるとき
子犬によっては、
- ひとりだと不安でソワソワする
- 知らない環境に緊張しやすい
というタイプもいます。
そのような子にとって、そばに落ち着いた先住犬がいることで
- 「この環境は危なくないんだな」と感じられる
- 人への依存が少し和らぎ、精神的に安定しやすい
結果として、眠に入りやすくなることもあります。
③ 先住犬が“ブレーキ役”になるパターン
先住犬の性格によっては、子犬がしつこく遊びに誘っても、
- ある程度で受け流す
- 無視する
- 落ち着いて自分のペースを守る
というタイプもいます。
このような先住犬は、結果的に子犬の「暴走し続けるスイッチ」を切る役割をすることもあり、「一緒にいるからこそ、かえって落ち着きやすい」ケースも完全には否定できません。
それでも「睡眠最優先」のために守りたい基本ルール
間接的なメリットがあり得るとはいえ、睡眠と成長ホルモンの観点では「先住犬がいるから安心」と油断しないことが大切です。
① 基本は「別クレート管理」にする
- 子犬がしっかり眠る時間は、先住犬とは別のクレート・別のスペースで管理するのが理想
- 先住犬の動きや物音が、視界や耳に入りにくい環境を作る
- 特に日中の睡眠・休息時間は、意識的に“遮断された環境”を用意する
② 起きている時間だけ、交流を“人がコントロール”
- 自由に好きなだけ遊ばせるのではなく、時間と強度を人が決める
- 「5〜10分一緒に遊ぶ → 強制終了 → 両方クレートでクールダウン」
など、遊びも休息もセットで考える
③ 先住犬が子犬を過度に興奮させない工夫
- 先住犬の方が激しく誘うタイプの場合は要注意
- 遊びがヒートアップしすぎる前に、人がストップを入れる
- 家の中では「静かに過ごす時間」を先住犬にも教える
こうした配慮をしたうえで、「先住犬がいるからこそ落ち着いて過ごせている」状態を作れたときにだけ、初めて“間接的なメリット”が生まれます。
ローツェ私も妹のヌプツェにとってメリットのあるお姉ちゃんになれるように頑張るね!
子犬の睡眠不足サインと、その対処法
睡眠不足の子犬によく見られる行動
次のような様子が目立つ場合、「性格の問題」ではなく、単純に睡眠・休息が足りていない可能性があります。
- 甘噛みが止まらない・力が強くなってきた
- 常にソワソワして落ち着かない
- すぐに興奮し、スイッチが切れにくい
- ちょっとした音や動きに過敏に反応する
- 集中力が続かず、トレーニングの飲み込みが悪い
- 排泄の失敗が増える
- 先住犬をしつこく追いかけ続ける
これらは、「もっと疲れさせないと」ではなく、「もっと寝かせないと」というサインです。
生活リズムを見直すポイント
- 1日のうち、「寝ている時間」「クレートで静かに休んでいる時間」をざっくり合計し、月齢別の目安(14〜20時間)に足りているかチェック
- 遊び・トレーニング・お出かけの“後ろ”に、必ず休息をセットする
- 先住犬との自由な絡み時間を少し減らし、その分睡眠時間を増やしてみる
- 「疲れさせれば寝るだろう」ではなく、環境とルーティンで寝やすくしてあげる方向に発想転換する
動物病院を検討した方がいいケース
- 一見よく寝ているのに、体重が増えない・痩せていく
- ぐったりしていて遊ぶ気力もない
- 呼吸が速い・苦しそう
- 夜中に何度も起きて落ち着かない状態が続く
このような場合は、単なる睡眠の問題ではなく、体調不良や痛みが隠れている可能性もあるため、早めの受診がおすすめです。
ローツェ子犬をよく観察して、落ち着ける場所でゆっくりと睡眠させてあげてね!
先住犬がいてもいなくても、子犬は「寝かせること」が最高のトレーニング

子犬が心身ともに健やかに成長するためには、フードや社会化、運動と同じくらい、いやそれ以上に 「子犬の睡眠」と「静かな休息時間」 が重要であり、これが成長ホルモンの分泌を最大化し、筋肉・骨・神経の発達を支える土台となります。
とくに先住犬と暮らす家庭では、刺激が増えやすく子犬が十分に休めないケースも多いため、子犬の成長ホルモンを正しく働かせるための環境づくり がより重要です。
別クレート・ケージ管理や、遊びと休息のバランス調整、寝ている子犬に干渉しないという基本を整えれば、先住犬がいても子犬は安心して深い睡眠をとれます。
結果として、子犬の成長・運動能力・精神の安定 を確実に後押しすることにつながります。
子犬にとって1番大事なのは睡眠です。
ゆっくりと静かに寝させてあげれる環境づくりをしてあげてください。
あなたの愛犬が健康に暮らし、あなたと一緒に最高の思い出ができることを願っています。
ローツェ最後まで読んでいただきありがとうございました。
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