先住犬が子犬育ての先生に!先住犬の存在が子犬の育てやすさを左右する理由

新しく子犬を迎える。

それは、家族にとってワクワクする最高の瞬間です。

しかし同時に、多くの飼い主が頭をよぎらせるのが「先住犬と仲良くできるだろうか?」
「ストレスやトラブルは起きないかな?」
という不安ではないでしょうか。

実は、先住犬の存在は子犬にとって“最大のメリット”にもなれば、“思わぬデメリット”にもなり得る、とても大きな要素です。

先住犬が落ち着いた行動を見せれば、子犬は驚くほどスムーズに社会化や生活ルールを身につけます。

逆に、関係づくりを誤るとストレス・ケンカ・問題行動といった難しさが一気に表面化することも…。

この記事では、先住犬のいる家庭で子犬を迎える際に起こるメリットとデメリットの全貌、そして関係を成功させるための具体的な方法を、専門的な視点からわかりやすくまとめました。

これから子犬を迎えるあなたが“後悔しない選択”をできるよう、しっかり準備していきましょう。


こんな疑問・悩みをもったあなたに向けた記事

先住犬と子犬はうまくやっていけるの?

多頭飼いのメリットとデメリットを正しく知りたい

先住犬がいるほうが子犬の社会化に良いって本当?

逆に、先住犬がいることで起こるトラブルや注意点は?

先住犬から悪い行動が移らない?

多頭飼いを後悔しないために、どんな準備・心構えが必要?


こんな疑問・悩みを解決します。


記事内容

1.先住犬がいる家庭で子犬を迎える“基本前提”

2.先住犬がいることで得られる主なメリット

3.先住犬がいることで起こりやすいデメリットと注意点

4.メリットを最大化しデメリットを最小化する具体的なコツ

5.子犬を迎えるのに向いている先住犬・避けるべきケース

6.先住犬と子犬の関係づくりを成功させる総合まとめ


この記事では、紹介していきます。
記事を読み終えた時に、少しでもお役に立てれば嬉しいです。


目次

子犬×先住犬、多頭飼いの大前提

まず知っておきたいのは、

  • 先住犬がいること自体は良くも悪くもない
  • すべては「先住犬の状態」と「飼い主の管理」次第で、メリットにもデメリットにも振れる

ということです。

特にポイントになるのは次の3つです。

  • 先住犬の性格・社会化の状態
  • 先住犬の年齢・健康状態
  • 飼い主が時間・手間をかけて管理やトレーニングをする覚悟があるか

この土台を踏まえたうえで、メリットとデメリットを見ていきましょう。


先住犬がいることで生まれる主なメリット

メリット① 犬から犬へ学ぶ「観察学習」が起こる

犬は、人からのトレーニングももちろん大事ですが、実は「犬から犬へ」学ぶ力がとても高い動物です。

コミュニケーション・遊び方を学ぶ

先住犬がいることで、子犬はこんな「犬語」を日常的に学びます。

  • 遊びに誘うサイン(プレイバウ、目線、動きのリズム)
  • 「ちょっとしつこいよ」という注意の出し方と受け取り方
  • 遊びの始まりと終わりの切り替え
  • 接触の強さ・距離感の取り方

こうした犬同士のコミュニケーションは、人間がどれだけ頑張っても完全には教えきれない部分です。

トイレ・クレート・生活リズムを真似て覚える

観察学習は生活面にも働きます。

  • 先住犬が決まった場所でトイレ → 子犬も「そこで排泄するものだ」と理解しやすい
  • 先住犬がクレートでリラックス → 子犬にとってクレートは「安心できる場所」になりやすい
  • 先住犬が吠えずに人や物音をやり過ごす → 子犬も過剰反応しにくくなる

良い習慣が身についている先住犬ほど、子犬にとって最高のお手本になります。


メリット② 子犬の心が安定しやすい

子犬にとって「家に来る日」は、環境が一気に変わるとても大きなイベントです。

  • お母さん犬や兄弟犬と離れる不安
  • 匂いも音もすべてが初めて
  • 夜ひとりで寝なければいけない心細さ

こうしたストレスがかかるなかで、そばに落ち着いて過ごしている先住犬がいることは、大きな安心材料になります。

  • 先住犬がくつろいでいれば「ここは危なくない場所なんだ」と感じやすい
  • 物音や来客に対して先住犬が落ち着いていれば、子犬も過剰に怖がりにくい
  • 留守番も「完全なひとりぼっち」ではなくなり、不安が和らぐ

その結果として、

  • 夜泣きが少なくなる
  • 新しい環境への馴染みが早くなる
  • ストレスからくる体調不良を防ぎやすい

といったメリットが期待できます。


メリット③ 運動量・遊びの質が自然にアップする

遊び好きな先住犬がいると、子犬にとっては最高の遊び相手になります。

  • 家の中での追いかけっこ(安全に管理されている範囲で)
  • 庭やドッグランでの走りっこ
  • 引っ張りっこ・おもちゃ遊び

これにより、

  • 子犬のエネルギー発散がスムーズになる
  • 体の使い方やバランス感覚が自然と鍛えられる
  • 運動を通して犬同士の距離感や抑制を学びやすい

などの効果があります。

特に運動欲求の高い犬種やルアーコーシングなどのドッグスポーツを考えている家庭では、犬同士で遊べることは大きなアドバンテージになります。


メリット④ 分離不安や人への過剰依存を予防しやすい

1頭飼いでは、

  • いつも人のあとをついて回る
  • 飼い主が見えなくなると極端に不安になる
  • 留守番がとても苦手になる

といった「人への依存」が強まりやすい場合があります。

多頭飼いの場合は、

  • 「犬同士で過ごす時間」ができる
  • 人がいなくても“完全ひとりではない”安心感がある

ため、

  • ちょうどいい自立心
  • 人と犬の両方にバランスよく愛着を持つ感覚

が育ちやすくなります。

ローツェ

私たち犬なら、子犬に人では教えてあげれない事も教えてあげれるよ!


先住犬がいることで生まれるデメリット・注意点

先住犬がいることがもちろん、良い面ばかりではありません。
先住犬がいるからこそ気をつけたいポイントもあるから紹介していくね!

デメリット① 先住犬にストレスや負担がかかる

子犬はとにかくエネルギッシュで、

  • 休んでいる先住犬に何度も遊びをしかける
  • 耳やしっぽ、口元を噛みにいく
  • 追いかけまわす・飛びかかる

など、加減を知らない行動を繰り返すことがあります。

それが続くと、

  • 先住犬が落ち着いて休めない
  • イライラやストレスが溜まる
  • 子犬の存在自体を「うっとおしい」と感じてしまう

といった状況になることもあります。

対策のポイント

  • 最初から完全フリーにしない
    → 「一緒に過ごす時間」は常に人が管理する
  • サークルやベビーゲートで子犬スペースを確保し、
    接触時間と休憩時間を分ける
  • 先住犬がゆっくり休める**“避難場所”**を用意する
    (ソファの上、別室、クレートなど)

「放っておけば自然に仲良くなるだろう」と期待して放置するのではなく、人が間に入って“交通整理”をすることがとても大切です。


デメリット② ごはん・おもちゃ・飼い主をめぐる「資源争い」

犬にとって大事なもの=「資源」は、例えばこういったものです。

  • ごはん
  • おやつ・ガム・骨
  • お気に入りのおもちゃ
  • 飼い主の膝・撫でてもらう順番
  • ベッドや特等席

これらが「1つしかない状態」で一緒にいると、奪い合いや威嚇、ケンカの原因になりやすくなります。

対策のポイント

  • ごはんは別々の場所で与える(最初は互いが見えないくらい離す)
  • ガムや骨など価値の高いものは、そもそも同時には与えない
  • おもちゃ遊びは、人がルールを決めてコントロールする
  • 撫でる・おやつをあげるなどは、先住犬を優先して一貫性を持たせる

とくに「先住犬を立てる」ことは、先住犬の安心感だけでなく、子犬にとっても

「この家にはルールと先輩がいる」

という理解につながり、全体のトラブル防止に役立ちます。


デメリット③ 先住犬の「困った行動」までコピーされる

観察学習はメリットにもなりますが、逆に言えば悪いクセも真似しやすいということでもあります。

  • インターホンへの吠え
  • 散歩中の強い引っ張り・興奮
  • 特定の犬や人に対する過剰反応

など、先住犬に既に課題がある場合、子犬も同じような反応をしやすくなります。

対策のポイント

  • 子犬を迎える前に、先住犬の問題行動をできるだけ整えておく
  • 問題が起こりやすい場面(来客時・散歩時など)は
    最初は犬を分けて対応し、落ち着いて対処できるようになってから一緒に体験させる

デメリット④ 管理とトレーニングの負担は「2倍」ではなく「2.5〜3倍」

よくあるイメージは「犬が2頭だから手間も2倍くらいかな?」ですが、実際には

  • 個別の散歩・個別トレーニング
  • 一緒の散歩・一緒のトレーニング
  • ごはん・健康管理・ケア
  • 多頭で動いているときの安全確認・制御

などが増えるため、体感としては2.5〜3倍になることも珍しくありません。

ただし、成犬期以降は「一緒にいてくれることで楽になる面」も増えてきます。

その「軌道に乗るまでの子犬期〜若犬期」を乗り切る覚悟があるかどうかがポイントです。


デメリット⑤ 年齢差・体格差によるケガ、感染症のリスク

子犬は動きが激しく、力加減も分かりません。

  • 高齢の先住犬にジャンピングアタック
  • 足元に突撃して転倒させてしまう
  • 耳やしっぽをしつこく噛む

などが繰り返されると、関節や腰に不安のある先住犬では思わぬケガにつながることもあります。

また、

  • 先住犬は外に出て散歩やドッグランに行く
  • 子犬はまだワクチンプログラム完了前

という時期には、感染症や寄生虫のリスク管理も必要です。

対策のポイント

  • 室内での激しすぎる追いかけっこは、人がストップをかける
  • 高齢・持病のある先住犬とは、犬同士の激しい遊びはさせすぎない
  • ノミ・ダニ・フィラリアなど、両方の寄生虫予防を徹底する
  • 子犬のワクチンが完了するまでは、外の地面に直接降ろさず「抱っこ散歩」などで様子を見ながら進める
ローツェ

先住犬の精神状態が大人なら、子犬を受け入れてくれ安くなるね!


メリットを最大化し、デメリットを最小化する具体的なコツ

コツ① お迎え〜1〜2ヶ月は「人が交通整理役」になる

多頭飼いの最初のつまずきは、「犬同士に任せすぎてしまうこと」が原因であることが多いです。

  • 会わせる時間・タイミング
  • 一緒に過ごす時間と別々に過ごす時間
  • 遊びの始まりと終わり

これらをすべて人間が意図的にコントロールするイメージでスタートすると、安全に関係が作りやすくなります。


コツ② 先住犬を“最優先”に扱う

  • 家に入るときは先住犬から
  • 撫でるのも先住犬から
  • おやつを配る順番も先住犬から

この「先住犬優先」を徹底すると、

  • 先住犬が「自分はまだ大事にされている」と安心できる
  • 子犬も自然に「この先輩を尊重すべきなんだ」と理解していく

というとても良い流れを作ることができます。


コツ③ 個別時間と一緒の時間をどちらも大事にする

  • 先住犬だけと散歩・トレーニングをする時間
  • 子犬だけと遊び・基礎トレーニングをする時間
  • 2頭一緒にゆるく過ごす時間

この3つを意識して作ることで、

  • 先住犬のメンタルケア
  • 子犬と人との信頼関係づくり
  • 将来、どちらか1頭だけ連れ出したいときの練習

にもなります。

「いつも何をするにも2頭一緒」ではなく、あえて分ける時間を設計することが、後々とても効いてきます。


コツ④ 子犬の“しつこさ”には、人がストップをかける

子犬は、

  • やめ時
  • 距離感
  • 力加減

がまだ分かりません。

先住犬が、

  • 目をそらす
  • 身体を反対側に向ける
  • その場を離れようとする

といった「やめてほしいサイン」を出したら、その段階で人が介入して子犬を引き離してあげることが大切です。

  • 子犬を呼び戻してオモチャ遊びに切り替える
  • サークルで一旦クールダウンさせる
  • 人と一対一で落ち着いて関わる時間にする

など、「次の行動」を人が提案してあげるイメージで関わると、先住犬のストレス軽減にも、子犬の学びにもつながります。


コツ⑤ ワクチン・寄生虫予防など健康管理も計画的に

  • 両方の寄生虫予防(ノミ・ダニ・フィラリア)を忘れずに
  • 子犬のワクチンスケジュールに合わせて、外の環境への慣らし方を調整する
  • 食器やベッドは、最初は分けておくとより安心(衛生面+資源争い防止)

多頭になると、健康管理も「片方だけ」では済まなくなります。

スケジュールをカレンダーやアプリなどで管理する習慣をつけておくと安心です。

ローツェ

子犬は母親から貰った免疫が切れだす生後2ヶ月ぐらいからワクチン接種のタイミングになるから、ワクチン接種が完了するまで先住犬以外の犬とは極力接触を避ける方がいいよ!


こんな先住犬なら、子犬を迎えるメリットが特に大きい

社会化がしっかりできている落ち着いた成犬

  • 人や犬に過剰な攻撃性や恐怖反応がない
  • 家の中である程度落ち着いて過ごせる
  • 基本的な生活ルール(トイレ・クレート・お留守番)ができている

こうした先住犬は、まさに子犬にとって理想的な先生です。


生活リズムと家庭内ルールが定着している家庭犬

  • ごはんや散歩の時間がある程度決まっている
  • 家の中の「OKゾーン」「NGゾーン」が明確
  • 家族の中での関わり方が安定している

こうした環境で育つ子犬は、「家のルール」を理解しやすくなります。

逆に、先住犬のルールや生活リズムがあいまいだと、そのまま子犬にも引き継がれがちです。


一定の体力と遊び好きさを持っている犬

  • ある程度の年齢で、まだ体力が残っている
  • 他の犬と遊ぶことに抵抗がない
  • 遊びと休憩の切り替えがある程度できる

このような先住犬なら、子犬の良き遊び相手にもなりやすく、運動やコミュニケーションの面でもメリットが大きくなります。

ローツェ

私もしっかりした、お姉ちゃんになるよ!


逆に、タイミングを再検討した方がよいケース

先住犬が高齢・持病がある場合

  • 関節疾患や心疾患など、安静が必要な状態
  • 年齢的に大きな環境変化がストレスになりやすい

このような場合、子犬の激しい動きや関わりが先住犬の負担やケガのリスクになることがあります。


先住犬の問題行動への対応で、すでに手いっぱいな場合

  • 強い分離不安
  • 攻撃性や咬傷歴
  • 日常生活に支障が出ているレベルの吠えや破壊行動

こうした課題がある状態で子犬を迎えると、

  • 問題行動が子犬にもコピーされる
  • 飼い主の負担が一気に増え、誰も幸せにならない

という可能性もあります。

まずは先住犬のケアとトレーニングを優先し、ある程度落ち着いた状態になってから子犬を迎える方が安全です。


飼い主の時間・予算・住環境に余裕がない

多頭飼いは、

  • 時間(散歩・トレーニング・掃除)
  • お金(フード・医療費・グッズ)
  • スペース(クレート・サークル・休憩場所)

など、すべてが1頭飼いより確実に増えます。

  • 病院に2頭連れて行く
  • 同時に体調を崩した時のケア
  • 災害時や急な預け先の確保

まで含めて現実的にイメージし、「大丈夫」と思えるかどうかを一度冷静に考えることも大切です。

ローツェ

お金について詳しく書いてる記事があるからよかったら見てね!

まとめ|先住犬のいる子犬お迎えは“準備次第で最強の環境”になる

先住犬がいる家庭で子犬を迎えることには、多頭飼いならではの大きなメリットがある一方、適切な準備や関係づくりを怠るとストレスやトラブルにつながるデメリットも存在します。

だからこそ、先住犬と子犬の相性・生活リズム・年齢差をしっかりと見極め、最初の1〜2ヶ月を丁寧に管理することが、双方が安心して暮らせる多頭飼い成功の鍵となります。

この記事で解説したように、犬同士の観察学習や社会化の促進など、先住犬の存在は子犬にとって強力なサポートとなるため、正しいステップで迎え入れれば、あなたの家庭にとってかけがえのない関係が育っていきます。

先住犬と子犬が互いに尊重し合い、落ち着いて過ごせる環境を丁寧に整えながら、安心して新しい生活をスタートさせてあげてください。

あなたの愛犬が健康に暮らし、あなたと一緒に最高の思い出ができることを願っています。

ローツェ

最後まで読んでいただきありがとうございました。
もしよかったら下のボタンからインスタにも遊びに来てね!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらこの記事をシェアしてね!
目次